2015年05月19日

ブログ移行のお知らせ

コーディネーター課のブログは2015年4月21日より 優建築工房のホームページ内の コーディネーターブログへ移行いたしました。 今後はそちらで、私たちのことをご覧いただければ嬉しいです。 お気に入りにご登録してくださった皆様、 お手数をおかけして大変心苦しいのですが、 新しいカタチのブログもよろしくお願いいたします。 優建築工房コーディネーターブログ」←を宜しくお願い致します。
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2015年03月24日

住み継ぐ

春本番ですね。
次から次へと咲き始める草木の花々に日々感動しきりです。

中でもハクモクレン(白木蓮)は、思い入れのある樹木の一つです。
実家のお墓のあるお寺では樹齢推定350年にもなるハクモクレンがありました。
お彼岸の頃になると白く艶やかで香りのいい花が
一気に膨らみはじめ開いていく姿は、ちいさな頃から圧倒されていました。
明治時代の文豪の詩にも詠われ市の文化財にも指定された
そのハクモクレンも昨年樹齢がつき惜しまれながら伐採されてしまいました。
残念ですが、木も生き物だということですね。
350年。時代を見守ってきた樹の生命力に驚きます。

先日大規模リフォームが完成したばかりの横浜市のA様邸を
ご紹介したいと思います。

一番古いところでおそらく60年以上は経つだろうという
歴史のある木造の一軒家をリフォームさせていただきました。
小さい頃をここで過ごしたお母様と、娘さんご夫婦、
そしてまだよちよち歩きのお嬢さんのお住まいとして、
屋根と構造体以外はほぼスケルトンでの大規模リフォームです。

最初の調査の段階で一見の間取りは分かりますが、
何度か増改築を繰り返してきた建物では、
全貌を掴むのはなかなか難しいです。
弊社技術スタッフや、専門職の協力業者の力も借りながら、
プランの計画性に無理はないか、構造補強や、設備関連などを
何度も調査を重ね検証しました。
しかしそれでも、壁の中で構造がどうなっているのか、
何が隠れているのか、最終的には解体してみてようやく全貌が解ります。

20150323RAkaitai1 20150323RAkaitai2

解体もほぼ終わった頃、再度みんなで現場を調査しに行きました。
予測していたものを答え合わせするような感覚です。
技術責任者の大坂の解説が始まりました。
『ここが最初の建物』
『きっとここがその後に増築したところ』
『きっとその前はここに縁側のようなものがあったのかも』…
お母様から伺っていた建物の歴史と家族の歴史が重なり合い、
その家族の暮らしの営みを思い浮かべると胸が熱くなりました。

ここに新しい風を吹き込む

その歴史を尊重しながら、
新しく始まる家族の暮らしを思い浮かべ、
最善で最高の家づくりをする。
手前味噌ですが、
私たちの技術力と設計力の腕の見せどころです。

20130323RAitei1
リビングの一角にある畳コーナー。
元はキッチンがあった場所です。
窓の取り方も庭木が望めるように変えました。

20150323RAitei 2
玄関入って正面のコーナーに、
元の玄関でも使われていたペンダントライトを。
お母様がずっと昔に選ばれたお気に入りの照明も
白い壁に近づけ配光が美しいです。

20150323RAitei 3  20150323RAitei4  20150323RAitei5
元々あった時代を感じるガラスや金物、
玄関ドアに組み込まれていたガラスブロックも生かしました。

20150323RAitei6
対面キッチン側をみる。
窓の外には柿の木を囲むようにウッドデッキ製作中です。
ここで七輪でさんまを焼きたいというご要望も叶えられそうです!

20150323RAume 
上の写真の窓の外に見えていた梅の木。
この木も元々あった梅の木は新しい位置に設けた玄関ドアの目の前に。
お引き渡し頃、ちょうど咲き始めました。

今までも、それからこれからのご家族の暮らしを
見守っていってくれるんでしょうね。


20150323RAnanohana 
春なので菜っぱの花をかざってみました。


安藤


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2015年02月10日

暮らしの真ん中の台所

こんにちは。
寒い日が続きますが、小田原では梅も咲き始め
少しずつ春の気配も感じられています。
毎日の木々の変化に目を奪われています。

先日、憧れの料理家有元葉子さんのトークイベントに行ってきました。
もう20年以上前からだと思いますが、雑誌で度々有元葉子さんの
お料理の記事を拝読していました。
当時はお料理というよりも、記事から垣間見れるインテリアのセンスや
暮らし方がとても素敵で憧れを抱いたことを憶えています。
その後も時折書籍を見つけては、拝読し、
ご提案するキッチンの動線や位置づけ、
収納のアイデアなどの参考にさせて頂いております。

20150209RAtaisetsunisitai
 
たまたま立ち寄った書店で有元さんのこの新刊(右)を見つけ、
ついつい購入してしまいました。
その書店は話題(?)の辻堂に新しくできたT-site(=蔦屋書店?)。
オープン記念企画として有元葉子さんのトークイベントが開催されるとのことで、
書籍を購入したらトークイベント参加券がついてきたのです!ラッキーです。

トークイベントのテーマは『有元葉子の台所仕事』

理想の台所を求めて50年。
12の台所を経験してきたそうです。
今は、最近都内の中古マンションをリノベーションしたばかりの台所と
昔から所有している野尻湖の山荘の台所、
そしてイタリアの台所、と3つの台所を維持しているそうです。
なんとも羨ましい、、、。
ただ尊敬するのは、
上の写真の左側の本にもあるように、
その台所や台所道具と丁寧に向き合い、
大切に使い切る暮らし方です。
お料理も素材のよさを存分に活かすための
シンプルレシピが多いのも、ちゃんと素材や道具に向き合う
丁寧な暮らし方によるものからなのかもしれませんね。
通常は思い通りの台所を作るチャンスなんて一度あるかないか、、、。
こういう丁寧に台所と向き合うご意見は、
暮らしを楽しむための台所をつくる提案には大変参考になります。

20150209RAmagazine1 20150209RAmagazine2

曰く、
『台所は家の中心に持って行きたい。
だって人は美味しいものがあるところに寄って来るのだから、、、』と。

美味しいものかどうかは別にしても、
例えば我が家も高校二年生になる息子との接点は
ほとんどが台所だけになってしまったかもしれません。
我が家はダイニングリビングから台所は独立していて、
8帖ほどの手狭なスペースに簡単な食事もできる程度の
作業台を中心に設置しています。
そこに無駄に大きな体をした高校生(+自分)がいるだけで
とても窮屈に感じ、あ〜狭い、、、と嘆いているのが現実です。
大きな窓に面した自分の台所はお気に入りの居場所でもあるのですが、
日々の暮らしの中心はやっぱり台所。
ですので、充実したゆとりある空間としたいものです。
この言葉は納得です。


また『台所は台があるから台所というんですよ』と。

それはお料理のためだけでなくてもいいかもしれません。
もちろんお料理をしているときのお皿や食材を広げるにも良し。
子供たちが宿題をするにも良し。
ちょっとひと息お茶を飲むのも良し。
本を読んだり新聞を拡げるのも良し。
忙しい毎日の中で、繰り広げられる暮らしの風景は、
暮らしの真ん中にある台所の台が多いかもしれませんね。


昨年リフォームでつくらさせて頂いた造作キッチンです。

20150209RAkitsu1 20150209RAkitsu2
20150209RAkitsu3 20150209RAkitsu4

2×4の構造だったため壁をとることができませんでしたが、
あえてリビングに向けた対面式のオープンキッチンとしました。
9帖ほどあるスペースをU列型のキッチンとし、
ゆとりあるキッチン(台所)となっています。
シンクの周りにはゆったり使える作業台と
食事のできるカウンターを設けました。
奥様が台所仕事をしている時も、まだちいさなお子さんは
カウンターに座りお絵描きをしている光景がとても微笑ましかったです。
キッチンからまっすぐ視界が伸びる間取りですが、
構造上残った壁が程よく空間分けをしてくれています。

台所の役割はお料理を作るためだけにとどまらず、
家族が集まる大切な位置づけになってきています。
皆様のそれぞれの暮らし方に寄り添えるような、
そんなキッチン(台所)をご提案し作って行きたいと思います。

安藤


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2014年12月23日

草花とともに育つ家

こんにちは。昨日は12月22日。一年で一番昼が短い冬至でした。
今年は『朔旦冬至(さくたんとうじ)』という19年に一度の特別な
冬至だったらしいです。
朔旦冬至とは、新月と冬至が重なる冬至のことで、月と太陽の
両方が復活する日として非常におめでたいとされているそうです。
日本では冬至に柚湯に入って南瓜を食べる慣習がありますね。
柚子には皮に含まれる成分で血行促進され、ぽかぽか身体が温まる作用。
南瓜は冷蔵庫のなかった時代に常温で保存が効き、ビタミンミネラルが豊富
なため、寒い冬を乗り切るための食材として重宝されていたそうです。
この慣わしには暖房もなかった時代のずーっとずーっと
昔の先人たちの冬を乗り切るための知恵。
自然環境が身近にあり、その厳しさを肌で感じているからこそ
生み出される生きるための知恵なのでしょうね。

前置きが長くなりました、、、

先日、イギリス人のガーデンデザイナー、
ポール・スミザーさんの講演会に行って来ました。
NHKのプロフェッショナルという番組でもその活動ぶりが
取り上げられていました。

簡単に紹介しますと、
イギリスで園芸を学び、そこで出会った日本の草木たちに魅了され来日し、
植物一つ一つの植生を理解し『植物の自然の力を活かした庭』を
地道に作り続ける活動をされて来た方です。
四季折々に草木がその命を躍動させる。
春の芽吹き、夏の新緑、秋の紅葉。
農薬や化学肥料を一切使わず、植物たちがみずからの力で
季節を織り成すその姿は「自然より自然らしい理想の庭」と評されています。

本、買いました。サインもしていただきました!

20141222RAbook

20141222RAsign



20141222RAnakami

今回のレクチャーは清里にある保育園が主催したものです。
森の中に佇む小さな保育園です。
私自身、教育者でもないですが、『ちいさないのちを考える』というテーマの
このレクチャーは、住まいづくりにも、自然環境との関わり合いを考えられる
いい勉強になりました。

あちこちの公園や公共施設も手がけているスミザー氏の作る庭には、
鳥が休む場所やカエルが集う場所なども想定して作られています。
虫だって考えようによっては、いなくては生き物たちにとって
食物連鎖的に困るのだから、あえてwelcome。
そうした本来の姿を人の手でつくり維持して行く。

レクチャーの最後に保育園の方のお話で、
『子供の目線は低く、大地に一番近いところにある。
そこに動くもの咲くものに心が動かされる。
だから、ちいさないのちがすぐそこにあることをみて触れて感じてもらいたい。
小さい頃のこういう感覚は大人になってもきっと心に残るはず。』
と。

住まいを作るものとして、こういう優しい気持ちを大切に関わって
行きたいと改めて感じました。

20141222RAent
 
今年の秋にリフォーム工事の最後にお庭の工事もさせて頂いた
おうちのアプローチです。
ちょっとわかりづらいですが、リズミカルに敷いた大谷石の合間に
グラウンドカバーになるイワダレソウやユキノシタ、アジュガなどを植えました。
アジュガは別名でジュウニヒトエ(十二単)ともいい、
4月くらいに可愛らしい青紫色の花が階層になって咲きます。

20141222RAajuga
 
ポーチ脇には控えめに落葉樹を植えましたが、葉を落とした季節でも
足元の小さな植物達が彩りを添えます。

20141222RAnebukawa
 
こちらは駐車場からお庭のウッドデッキをつなぐアプローチです。
元々あった庭石を花壇スペースの土留めに使い、
アオハダやブルーベリーを植えました。
実用で使える実のなる木を植えることで、
お子さんもこの庭の成長を楽しみにしてくださっています。

足元にはこれからアジサイやニワナナカマドを植え、
高木の足元を賑やかにしてくれます。
土留めの石はあえて目地で埋めずに、
そのうちきっと石の間から新たな植物が顔を出します。
そんなこれからの小さな変化もお楽しみになるように。
歩く板石の間にはフッキソウやツワブキなどを。
今は淋しく見えますが、すぐに板石が緑で覆われ
ツヤのある葉がいい感じになります。

20141222RAtoneriko
 
道路に面した窓の前には目隠しにもなるように常緑樹を数本、
それからアクセントにドウダンツツジを植えました。
室内から見た時も、建物に近い位置に高い樹木があることで
安心感も生まれ、不思議と道路との遠近感も生まれ、
道路までが遠く感じる効果があります。

写真にはありませんが、キッチンに近い側にはハーブのスペースも設け、
お料理にもすぐに役立てられるようにしました。
ハーブはお子さんとも一緒に植え、私も楽しい時間を過ごせました。

おこがましいですが、、、
私たちが提案するのは、『暮らしをつくる』こと。
建物だけでは住まいは完成しません。
建物と樹木を含めた外構は一体で考えます。
建物だけでは不思議と人の気配は感じず、木々や草花があって
暮らしが営まれている気配を感じるような気がします。
そこに暮らす方々の気配を想像し、
暮らす方々に優しい住まいであってほしいと願います。
ふわりと寄り添うよう木々や草花が、建物を優しくみせてくれますし、
周りに木々があることで建物が程よい大きさに見えてくるから不思議ですね。

家族とおうち、そしてお庭が共に育っていく住まいづくり。
優しい暮らしを作るお手伝いが少しでもできればと思っています。


安藤


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2014年11月11日

続)北欧

立冬も過ぎ、冬支度がはじまる本格的な秋の季節になりましたね。
師走の12月は1年の終わり、新しい年を迎える準備で忙しい
というのが当たり前でしたが、最近は11月に入るとすぐに
世間的にはクリスマスやお正月商戦が始まり、
気持ち的に忙しなくなって来てしまいませんか?
もう少し、今ある秋をちゃんと楽しみたいものです。

20141110RAentrance

弊社ショールームのエントランスです。
事務の中村さんが設えてくれました。
ショールームでは無垢材の良さを実感していただくためにも、
靴を脱いで上がっていただくのですが、
ちょっと立ち止まらないとならない空間でも
何気無く季節を感じる『オモテナシ』をさせていただいております。

今年の紅葉は一段と美しいそうですね。
昨年訪れたフィンランドでは、晩秋を堪能してきました。
一番の思い出は、森に出かけたことです。
ヘルシンキから日帰りで行かれるハイキングに出かけました。
実は旅行会社に頼んでいたはずのオプショナルツアーが
ミスアレンジで現地で行かれないということが発覚し、
急遽、作戦変更でヌークシオ国立公園という湖のある
癒しの森へ行って来ました。

20141110RAnationalpark 20141110RAnationalpark (1)

20141110RAnationalpark (2) 20141110RAnationalpark (3)

20141110RAnationalpark(4)
 
全く下調べなく、地図とスーパーで買ったランチだけを持って、
自力でトラムや鉄道、そしてバスを乗り継ぎ、
降りたバス停から湖までは徒歩で
思いっきり赤松やもみの木の針葉樹林の森林浴を堪能しました。

20141110RAhouse
 
途中、こんなかわいいおうちがあったり、

20141110RAkinoko
 
こんなかわいいキノコがあったり。
この時期はキノコ狩りで来るフィンランド人も多いようで、
老若男女問わず、やなぎのバスケットを持って森に入っていました。

20141110RArake 20141110RArake (1)

20141110RArake (2) 20141110RArake (3)

ようやく着いた湖では、
あまりの美しさに言葉が見つかりませんでした。
ランチを広げると、すぐ近くまで鴨が来ましたが、
攻撃されることはありませんでした(汗)

20141110RAhaltia (1) 20141110RAhaltia (2)

20141110RAhaltia (3) 20141110RAhaltia
 
行きのバスで偶然声をかけて頂いた現地の日本人ガイドさんが、
湖の帰りに行って見るといいと勧めてくださった環境保全のため
新しくできた施設 『HALTIA

フィンランドの公共建築物としては初めての全面木造建築だそうです。
フィンランドの方々が、どれだけ森を大事にしてきたか、
少しだけ感じ取れたような気がします。

ブームだけではなく本当に日本人が素敵だと思う
暮らしをつくっているフィンランドの暮らしぶりが少しでも覗けたらと、
街や郊外を散歩もしました。 


20141110RAkurasi

20141110RAkurasi2

20141110kurasi3

街並みを配慮した色合いの外観や、行きかう人たちを
楽しませてくれるかのような窓辺の照明やオーナメント。
ちょっとした工夫が日々の暮らしを豊かに美しく見せてくれます。

現地の方の話ですと、日本人とフィンランド人は
国民性がとてもよく似ているとおっしゃっていました。
ちょっと恥ずかしがり屋さんだったり、
忍耐強く礼儀を重んじることだったりとか。

『sisu』という言葉があり、
フィンランドの方の国民性を象徴するような言葉だそうです。
意味としては『忍耐』とか『根性』とか。
これは英語では訳しづらい特有な言葉だそうですが、
日本ではそのまま単語として成り立っています。
言葉の意味とは違いますが、
木を大事にし手仕事を大事にしてきた歴史は
似ているものがあるんだと実感しました。
木や森を大事にした暮らしを育んできたということもそうかと思います。
そして自然とそれを暮らしの中に取り入れるセンスはやはり勉強になりました。

さて、今年は忙しく紅葉狩りには行かれそうにないので、
街路樹や通りすがりの紅葉を楽しんでいます。

20141110RAumemodoki
 
自宅の窓辺にも、近所のお花屋さんに出回り始めたウメモドキを飾り、
わずかばかりの秋を。

20141110RAkimokawa
 
それから、これ、最近購入した花器です。
いわゆる『きもかわいい』ではないですか?!
埼玉の作家さんの作品だそうですが、
なんとなく家を守ってくれそうという
無理矢理な理由をつけ衝動買いをしてしまいました。
早速庭のペチュニアを活けてみると、、、頭に花の咲いたクールな鳥に。
キッチンの窓辺に飾っていますが、忙しく立っているキッチンでも
ふとこの子を見ると『しょーもない』って思わず笑ってしまいます。

毎日忙しく、なかなかお出かけできなくても、
日常のなんてことない時間がとても心地よく感じる、
そんな生活ができる住まいを作りたいと思っています。

安全や丈夫さはもちろん、ちょっとした動線や収納の工夫、
温もりを感じる柔らかな素材、そしてそこかしこに居心地の良い場所を作る。
家で過ごす時間の愛おしさを感じていただけるような住まい。
私たちが提案する『優しい暮らし』ができる住まいになるように
これからも勉強して秘めたる熱い思いで私たちは『住まい』をつくる努力を
続けて行きたいと思います。


コーディネーター課 安藤


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2014年09月30日

北欧

暑さ寒さも彼岸まで
すっかり秋を感じる季節となりました。
季節の移り変わりを匂いで感じると、
四季のある日本を改めて素晴らしいと思い直します。

ちょうど一年前、秋の匂いを感じ始めた頃に
リフレッシュ休暇をいただき、
念願の北欧旅行に行って来ました。
勤続10年ということで特別に例年より長く休暇をいただき、
廻ったのはフィンランドとデンマーク。
日本と同じ四季のあるフィンランドでは短い夏も終わり、
すっかり葉も紅葉し始め秋色でした。

20140929RAakiiro
 
建築をみたり、インテリアや街並みに感動したり、
日帰りで湖にピクニックに行ったり、オーロラを見に行ったり、
サンタクロースに会いに行ったり、、、
あまりに素敵な北欧滞在で、1年あたためてしまいました、、、。
少しずつその素敵な体験を紹介させていただければと思います。

さて、旅の目的は何と言っても、ムーミンに会いに、、、ではなく。
まずはフィンランドを代表する建築家、
アルヴァ・アアルト(alvar Aalto)の建築を見に行くこと。

アアルトといえば、建築だけではなくプロダクトデザインも有名ですので、
北欧のインテリアを好む日本でも照明や家具が人気ですね。


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曲線的で人の手にやわらかいつくりが特徴です。
Artek(アルテック)は1935年にフィンランドで、
建築家アルヴァ・アアルトを始めとする、
4人の創業者が始めた家具メーカーです。
日本でも家具ショップなどで購入できます。

首都ヘルシンキ中心でみられるアアルトデザイン。 

20140929RAakademiasyoten 20140929RAcafeaalto

映画『かもめ食堂』でも舞台になりましたね。

手すりやドアハンドルもアアルトデザインで波型や曲線が特徴的です。

20140929RAakademia detail1 20140929RAakademiadetail

そして自邸やアトリエも予約して見学をしました。

20140929RAjitei 1 20140929RAjitei2

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20140929RAjitei 5 20140929RAjitei 6 
 
アアルトは自らのデザインの世界に自身が愛する祖国フィンランドの
自然や伝統を取り入れたそうです。
アアルトの設計した建築物やプロダクトでよく見る有機的なカーブは、
湖や海岸線、そしてオーロラなどを連想させます。
そして彼の名前『aalto』は、フィンランド語で『波』という意味だそう、、、。
妙に納得できます。

以前購入したアアルトの本の中で紹介されたアアルトの言葉に
深く感銘を受けています。

『人間の一生は悲劇と喜劇の取り合わせです。
私たちの身のまわりにあるデザインや形あるものは、
この悲喜こもごもの日々を伴奏する音楽なのです。
家具、布、色のスキーム、建物は、
人間の悲しみや喜びに自然に寄り添えるよう、
適切で誠実につくられたものであるべきです。
アルヴァ・アアルト/齋藤裕訳』

作り手として、心にとても響く言葉です。

アアルトの自邸を出た直後、空にとんだ贈り物が、、、

20140929RAniji 
虹です。

旅はまだ続きます。

ちょうどその頃打ち合わせをさせて頂いていた世田谷のM様。
お祖父様が設計事務所をされていた建物をリフォームさせていただきました。
RC造だったのですが、元々のお祖父様が設計されたデザインが
北欧のモダニズムデザインを思わせる素敵な建物でした。
元気いっぱいの男の子女の子2人のお子様とご夫婦が快適に過ごせるように、
2Fにあったキッチンを庭に面した1Fへ移動し、老朽化した水廻りを一新しました。
先日、内部は完成しましたので少しだけ写真をご案内させていただきます。

20140929RAmsama 1
 
通りに面した玄関内には、丸型のペンダントライトや
壁付のブラケットライトを連続させて取り付けました。
通り行く人たちにもやわらかで家族楽しそうな雰囲気をおすそ分け。

20140929RAmsama2 20140929RAmsama

緑豊かな庭に面しキッチンの対面カウンターのあるLDK。
無垢の床材に珪藻土、対面カウンターにはシナ材を組み合わせました。
シンプルですが、RC造の為、室内での調湿効果のある仕上げ材を
使うことは温湿度を快適に保つ為にはとても有効です。

既存のキッチンがまだ新しかった為、その寸法を維持できるよう
壁側にキッチンを配置しました。
対面カウンターになる側は、収納兼作業カウンター。
手元はダイニング側から見えないようにカウンターよりも高くしています。

そして、このお住まいの基のデザインやモチーフのつながりになるように、
パネルを横の波『aalto』になるようデザインしました。

照明は、お祖父様から受け継がれた北欧製の丸テーブルに見合うよう、
アアルトの自邸でも使われていた『BEEHIVE/ハチの巣』という
名前の存在感あるペンダントライトや、
カウンター上には『GOLDENBELL』というベルのような小ぶりのペンダントライトを。
やわらかなやさしい灯りになっています。


過日国連で気候サミットなるものが開かれ、
なんと、2050年には紅葉をクリスマスに見るようになると言うではありませんか。
自然との共生を真剣に考え実行しなければならない時代です。
あらためてアアルトの言葉や見た建築と自然の融合の美しさが思い出されます。

 
コーディネーター課 安藤


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2014年08月05日

パントリーのススメ

こんにちは。
暑い日が続いていますね。
夏生まれですが、夏は大の苦手です、、、。

苦手な夏も乗り切らなくては、、、ということで『季節の行事』を。

20140804RAmi

果実の仕事。
写真は庭で採れたジューンベリーの実と山桜桃(ユスラウメ)の実です。
ジューンベリーはジャムにしようといまだ冷凍中ですが、
ユスラウメはシロップにしました。
頂いた梅もあったので、梅シロップに。
炭酸水で割って朝ドリンクにしたり、子供達にはカキ氷のシロップにしたり。
嬉しいことに優カフェの中村さんからも自家製シソシロップをたくさん頂き、
この酷暑も乗り切れるかと!
これは本当に身体に染み渡り、元気になります!
年々身体にいいものを自然に求めるようになり、
健康志向(嗜好)は高まるものですね。
中村さん自家製ものは、優カフェメニューにありますので
会社にお越しの際は是非お試しください!

さてさて、そんなストック品も作れば作るだけ場所をとります。
こんなときにも役に立つのが、
パントリー(pantry)=食料貯蔵室。
キッチンに、あるいはキッチンに隣接して設けられる収納スペース。

食品のみならず、今や多種多様にあり嵩張る調理器具などの収納にも。
この季節ですと、アウトドア用の水筒、お子さんがスポーツなどされていると
嵩張るキーパーや保冷バッグなどなど。
キッチンの収納だけでは、なかなか厳しい大きさのものもありますね。

20140804RAtaji

20140804RAtajii
 
完成したばかりの平塚市T様のキッチン脇に設けたパントリー。
1.5帖ほどのスペースですが、そのままウォークスルーで勝手口があり、
そのすぐ外がゴミ置き場になっています。
通路の両サイドがそれぞれ可動棚を設けていて、
T様の場合は電子レンジなど一部家電も置かれる予定です。
意外とインテリア的にも邪魔になってしまいがちな家電品も
使いやすい位置に設けたパントリーに納めてしまえば、
リビングからオープンなキッチンの場合は空間がスッキリしそうですね。

20140804RAmatsu

20140804RAmatsuu
 
以前もご紹介した葉山町のM様のパントリーです。
3帖ほどあるので、キッチン用品だけでなく、お掃除用具やDIY用具など、
住まいのメンテナンスに必要なものまで収納できてしまいます。
お買い物から帰ってきたら、ひとまずこちらへ。
迷わず素早く収納でき、時短も叶いそうです。
実は、M様のパントリー棚の最左の裏は洗面室であったため、
奥行きを浅くして、洗面室側にも可動棚を設けました。
タオルや下着類などお風呂での脱衣で必要なものが集中収納できます。


20140804RAkomiya

↑こちらKさま。わずか0.5帖ほどのスペースのパントリーです。
L型に奥行きの浅い棚板を。
上部には時々活躍するようなカセットコンロやホットプレート、
足元には頂き物の果物やお漬物など。
小スペースですが、扉を開けると一目瞭然で見渡せ、
必要なものをすぐに見つけることができます。


20140804RAkomiyaent 20140804RAkomiyawic
 
↑の写真、K様の玄関→左はリビングへ→右の暖簾を潜ると
キッチリ置き場所が決まったWIC(ウォークインクローゼット)
→そして0.5帖のパントリー→を通りキッチンへ。
という動線になっています。


今やパントリーは、キッチンで収納しきれないから、、、
という理由だけではなくなってきましたね。
先日新築を完成させた設計の平野さんも
パントリーの役割の大きさを実感したようでした。
お買い物用のエコバッグやちょっとお出かけするいつものバッグなど、
帰ってきてひとまずそこへ置いておく、、、なんて使い方をしているそうです。

必要な場所に小さくても必要な収納を設けることで、
家族が集まるリビングやダイニングがスッキリ暮らせます。
必要な場所に必要な収納を設けることは、
物の置き場所が固定化します。

ものが帰る場所が固定化されると習慣となりやすく、
『あれ?またこれ買っちゃった(汗)』という
無駄な買い置きを防いでくれそうですね。

                                                      
コーディネーター課 安藤

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2014年06月17日

SCLのススメ

こんにちは。
新緑の気持ちのいい季節もあっという間に、梅雨に入ってしまいました。
ジメジメ憂鬱な季節ですが、あちらこちらに咲く梅雨時の風物詩、
紫陽花の大輪がそんな憂鬱さを和らげてくれる気がします。

20140616RAajisai

 

こんな時期に活躍してくれるのが、
玄関付近に設けたシューズインクローゼット(略称SCL)。
土足のまま行くことのできる収納空間です。
 
20140616RArisounoSCLkutsu  20140616RArisounoSCL

理想的なSCLです。

シューズといっても、今や靴だけではなく、上着やゴルフバッグ、
ペットのものやお子さんの運動グッヅ、、、等々、
マルチな収納スペースです。

収納するものにもよりますが1畳でも十分便利に使えると思います。

たとえば、雨で濡れた靴やレインコートなど、
すぐに下駄箱やクローゼットに仕舞いたくないですよね。
そうして玄関に放置されてしまうと、
梅雨時は湿ったもので玄関がいや〜な臭いに。

お子さんがまだまだ小さかったり、更には家族が多いと
それだけで乱雑にいっぱいになり見た目も美しくありません。

せっかくの帰宅瞬間、いや〜な気分になりそうです.
臭いや湿気がこもるので、SCLには換気扇や雨がかりのない
小さな換気窓をつけたほうがいいです。
物干し金物をつければ、子供たちのユニフォームや体操着など
臨時の物干しにも活躍しそうです。

SCLがある場合、ただいまと玄関に。
そのままSCLへ向かい、靴や上着などを掛け、
床上になるべく湿って汚れたものを持ち込まないようにできます。
そして玄関は『ただいま』や『いらっしゃい』のお出迎えの場所として
いつもキレイに保ちやすくなります。

こういった意味でSCLのご要望は多く、
上手に使いこなしていただいています。
SCLがあれば、下駄箱を玄関に置く必要はありません。

20140616RAkomonosyuunoutesuri

その代わり、このような手すりとしても利用できる鍵やハンコなど
玄関に必要な小物収納をつくりつけるご提案もさせていただきます。
また、小さなチェストを置き、
それを利用して花や絵などをディスプレイされています。
その名も『Welcome chest』!
かくいう私も自宅にSCLはございません。
先日思い切って玄関に鎮座していた下駄箱を撤去し、
そこへ祖母が使っていたフ古い和箪笥を。

20140616RAbaikautugi

20140616RAbaikautugikirei 20140616RAsyoubu

5月の花 バイカウツギ
(こどもの日に菖蒲の花を足しました。綺麗な差し色になります)

写真20140616RAanabel 20140616RAanabelupp              

6月の花 お庭のアジサイを
(白いほうがアナベルです。薄紫はその名もテマリマリ、、、かわいい名前です)

『季節の花あしらい』の場として活躍しています。
以前は生活感たっぷりの下駄箱で帰宅早々ゲンナリしていました。
今は疲れて帰っても『welcome chest』のおかげで
少し気持ちがシャンとします。

余談ですが、写真の花も水気が多く、
切花にするとすぐ萎れてしまいます。
お花屋さんから聞いた豆知識なのですが、
漬物などで使うミョウバンを切り口に擦り込むと、
花の持ちが違うそうです。試してみてください!

住まいの工夫で憂鬱な季節を乗り切りたいですね。


コーディネーター課 安藤るみ子


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2014年04月15日

ハウスキーピング -その2-

こんにちは。
桜もあっという間に満開を過ぎ。
景色はすこしづつ色鮮やかに、華やかな季節となりました。
先月、小田原の市役所に行った際、
歩いているとふと足下にバケツが、、、。
『ご自由にお持ちください』の張り紙と一緒に
桜の蕾のついた切り枝が、、、。
お言葉に甘えて2本ほど頂戴してしまいました。
早速玄関に飾りましたが、暖かな陽気と共に
一足早く満開の桜を楽しみました。
自宅でもちょっとした花見が楽しめ、
なんだかほっこりした気持ちになりました。感謝!

桜
 
さて、そんなせっかくの『桜』を楽しめる暮らしも
ハウスキーピング次第なところもありますよね。
普段から必要なものは整理整頓され、花を生けるゆとりが
暮らしの中に自然に取り入れられると理想ですね。
なかなか難しいことは身にしみておりますが、、、。
ただ、それを少しでも、し易くできるようなご提案を
心掛けたいと思っております。


ハウスキーピングその2は『美しい収納をつくる』。
収納は美しいデザインで美しく維持したいところです。
美しく維持できる収納をつくることが、
私たちの目指したいところでもあります。
住まわれる方の生活習慣や考え方もありますので、
まずはお好みをお聞かせいただければと思います。
大きく分けると、

パターン1:
温かみのある雰囲気で、物が出ているけれど
出ているなりに美しいのが理想的

パターン2:
または、ものはすべて扉の中に隠して
スッキリクールな感じが理想的

パターン3:
またはその中間くらい…

どんな家で暮らしをしたいか、
漠然としたイメージでもしていただけると、
私たちはそこに近づけるようなご提案をいたします。
ただ、ここで皆さん大きな決断をすることになります。
いるものといらないものの見極めです。

一時期断捨離という言葉が流行りましたが、
そこまで極端でなくてもいいと思います。
ただ、家の絶対的な容量は決まってしまうわけですから、
新しい暮らしが始まってもある意味その見極めは
継続して必要になってきます。

お荷物が増えるとそれを管理維持して行く必要も出ますから、
なるべくそういった手間を省きたいですからね。
1つ物が増えたら1つ2つ手離す、
そういった心構えも必要なようです。

その見極めがしやすい環境(収納のつくりや動線)にすることは
私たちの努力するところです。
住まいづくりにおいて、適切な収納が考えられると

@    必要な箇所に必要な分の収納をつくり
A    ものたちの帰る場所をつくる
B    使ったら戻す、戻しやすい環境がつくれる
C    ものの存在場所が分かりやすくなり、
必要以上にものを溜めづらくなる

といった具合です。

最近リフォームやご新築を機にお掃除ロボットを
購入される方が多くなりました。
皆様口を揃えておっしゃるのが、
『お掃除ロボットのために、床に物を置かなくなった』
ということです。

そう、とりあえず一時置きで床に置いてしまう荷物も、
(お掃除ロボットじゃなくても)掃除が大変になると分かれば
一時置きをしないような工夫をします。
一時置きしなくても済むように上記の@〜Cができるよう
ご提案していきたいと思います。

前述した『その中間』の実例です。

Mさま1 (1)
見えづらい奥にパントリーを備えているため、
対面カウンター下はオープン主体で。
カゴを使ってみせる収納を。

Mさま1 (2)
対面キッチンのリビング側からみたところ。

Mさま1
お気に入りの小物や本を暮らしと一体となるようディスプレイしています。
(ダイニングの後ろに備えた家族のPCコーナー。)



SIさま
対面キッチンのダイニング側からみたところ。
中央はオープンになっていて両サイドがそれぞれ引き戸になっています。
よく使うけど、出ていると散らかって見えがちな隠したいもの
(ex.薬や筆記用具など)は引き戸で隠します。

STさま
リビングの中心に備えたカウンター収納は
オープン部分と開き戸を組み合わせました。
オープン部分は抽斗替わりにカゴでやわらかな印象に。



Oさま
 
みえるところにはお気に入りの生活道具をディスプレイ感覚で
収納してくださっている事例です。
赤やグリーンが差し色になり、アクセントになっていますね。
中を除くとそこは生活空間ですが、
キッチン道具たちの居場所は決まっていて常に美しく維持されています。

日常の動作の中でスムーズにハウスキーピングができること。
その行為自体が楽しいひと時となること。
日常の些細なことに目を向け、暮らしを豊かに楽しいものになるように。
そんな住まいができるようにご提案を心がけたいと思っています。



コーディネーター課 安藤

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2014年03月04日

ハウスキーピング

こんにちは。
異常な大雪に見舞われたこの冬ももう終わりを迎えようとしていますね。
大雪から一週間足らずで、我が家の前の河津桜が咲き始めた姿を
見たときには声を上げて感動しました。
あのような雪でも真夏の酷暑でも、私たちは仕事や家事をして
生活を維持していかねばなりません。
本当に皆様、お疲れ様です!
というわけで、コーディネーターとして皆様に接し
住まいづくりのアドバイスをさせていただくに際し、
女性である私にしかできないご提案をしたいと心掛けています。
一番は収納や家事動線のことです。
働きながら、ハウスキーピングをすることは本当に大変なことです。
それを少しでも負担を軽減し、楽しくハウスキーピングできるように。
時には男性の担当者が設計したものに口出しをしてしまい、
うざがられたり、、、すみません。

家事楽のコツとかって言葉、
楽って『ラク』だと思ってました。
いやいや『タノシイ』ですよね。
そうそう、楽しくなければ続きません。
やらなければならない家事をしながらでも、
そんなささやかな暮らしを楽しむ、
そんな住まいのお手伝いができればと思っております。

そこで基本的なことですが改めてポイントを考えてみました。

『家事の流れをつくる』

いわゆる家事動線というもの。
台所仕事、洗濯、掃除などなど。
言葉にすると簡潔ですが、この言葉の中にはいくつもの動作があります。
人によりやり方やリズム、時間帯も違うと思います。
しかもこれが台所仕事をしながら洗濯をする、
さらには掃除もするなんてパターンもあると思います。
その場合は間取りから見直して行くべきです。
動線を短くするのは鉄則です。
あとは住まわれる方の生活習慣や考え方を上手に組み入れて。
実例でご紹介したいと思います。

マンション家事楽レイアウト例
1.
 
こちらはご夫婦共にバリバリお仕事をされているお客様のレイアウト実例です。
マンションですので、ワンフロアで動き回れるというのは実に効率のいい条件です。
帰宅すると、まず玄関からLDKへ。左へ進むとすぐにキッチン。
お買い物してきた食材などをすぐ食品庫や冷蔵庫へ。
そして右へ行くとWIC。お出かけのバッグやコートを収納し、ONからOFFモードへ。
北から南へ主寝室⇔WIC⇔洗面室⇔リビング、そしてバルコニーへと
一直線につながっているので、朝の身支度やお洗濯動線も非常にコンパクトに
済ませることができます。

格子越しにみる動線も絵になります
2-1

WICから洗面室を抜けリビングへと延びる動線
3-1.

一目瞭然の美しいWIC
4-1.

洗面室は湿気がこもりがちですが、2方向出入りにすることで通風も取れ、
また通り道にもなるため自然と行きやすい場所にもなります。
リビングから直接アクセスできるため、『わざわざ』お洗濯のために洗面室へ、、、
という感覚ではなくなるわけです。
お洗濯ものをどこで干すか。取り込んでたたんで閉まって。
これがスムーズに流れるような動きができればいいですね。
それにはやはり動く距離をコンパクトに済ませることです。


1Fに水廻りを集中させた家事楽レイアウト例
5. 
こちらは1Fに水廻りをまとめたプランです。
まだまだ小さなお子さんもいらっしゃるため、
お子さんの動線も考えられています。
玄関から帰ってきて、まずまっすぐ進むとWIC。
ランドセルを置き、着ていた上着を掛けます。
更に奥へ進むと洗面室があるので、手を洗いうがいをします。
そして、そのままLDKへ。
お母さんのいるキッチンから、廊下などをはさまず、
引き戸1枚で繋がる水回りなので、
お子さんへの声掛けも十分届きますし、お子さんも安心できます。
お洗濯もの動線も、物干しが1Fだったため、
こちらも動線はとてもコンパクトです。
また半畳ほどのパントリーもどこからもアクセスしやすく、
省スペースながら大活躍だそうです。

玄関からWICへ同じ高さで収納をそろえ、見た目も美しく。
6. 7.

大雑把になりがちな収納部分も素敵なディスプレイで
美しくキープするアイデアです。

2Fに洗面や浴室が来る場合の家事楽レイアウト例
8. 

洗面室や浴室が2Fに設ける場合も多々あります。
そのような場合でも玄関から皆のいるリビングへ行く前に
手洗いスペースを設けることをおすすめします。

9. 10.

また、まだお子さんが小さく子供部屋を2Fにとっている場合は、
学校のもの、習い事のものを1Fの動線の中に組み入れると、
お子さんが行きやすくなるだけでなく、お母さんも声掛けがし易くなりますね。
家事の途中に手を止めることもなくなるわけです。

暮らしの動線を考えたレイアウトや収納の造り方次第で、
片付けや整理整頓もしやすくなります。
片付けや整理整頓が自然にできると、掃除はしやすくなりますし、
ちょっと掃除をサボっても、家はキレイにみえてくれます。

さて、次に考えたいのが、、、
『美しい収納をつくる』
ということです。
収納は美しいデザインで美しく維持できなければなりません。
収納もインテリアになるように。
お好みをお聞かせください。
温かみのある雰囲気で、物が出ているけれど出ているなりに
美しいのがいいのか。
またはものはすべて扉の中に隠してスッキリクールな感じがいいのか、
またはその中間くらいがいいのか。
今までの生活習慣や考え方をここも上手に組み込みます。
次回は、ハウスキーピングの観点から『美しい収納をつくる』を
更に詳しくご紹介したいと思います。
お引き渡ししたお客様が
毎週末お出かけしてたのに、今は家にいる方が楽しくて、、、
なんて言葉を聞くと嬉しくて。
日常の些細なことに目を向け、暮らしを豊かに楽しいものになるように。


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 09:49| Andou

2014年01月14日

年末年始

明けましておめでとうございます。
2014年、本年も宜しくお願い申し上げます。

あっという間に過ぎ去る12月。
12月はお歳暮や挨拶廻りに始まり、大掃除、
冬至を過ぎるとクリスマスにお正月仕度、、、
大晦日は年越し蕎麦を食べながら紅白歌合戦を観て
あっという間にゆく年くる年。
遠くで除夜の鐘を聞きながら新年を迎える。
日本のTHEお正月!
日本の12月は、なんて忙しいのでしょうと思いますが、
これが年々一つ一つ意味を考えながら過ごしていると
とても素敵なことに思えてきました。

私も忙しい年末を過ごしましたが、その中にもいろいろな発見、
感謝や感動があり充実した時を過ごさせていただきました。

私も12月に入ると、お世話になったお客様へご挨拶廻りに。
運良くお会いできリフォーム後の暮らしぶりを
拝見できるのが何よりも幸せなことです。
社内でも自分が行かれなかったお客様のところへ
ご挨拶に行ってきた担当者からお客様の暮らしぶりを耳にすると、
寒い冬も本当にほっこり温まる感じです。


夏にお引き渡しさせていただいた秦野市のK様。
以前自身のブログで完成直後に撮った写真で
ご案内させていただきました。
暮らし始めて約半年。
そこには確かに暮らしの匂いがあり、
その素敵な暮らしぶりにとても感動しました。

I様写真 1


以前のお住まいでも素敵なご家族の写真や
お子さんたちの作品がとても印象的でした。
このリフォームで是非その暮らしのスパイスを
上手に飾っていただけらなと、いたるところに
ディスプレイスペースをご提案させていただいておりました。
収納も動線を考え手持ち品などを利用しながら配置しました。
収納する場所が生活スタイルに合わせた適所にあると
身体に無理もかからず、物たちにもちゃんと居場所が固定化されてきます。
実際、そんなご提案を受け入れてくださり素敵に活かしていただいている
暮らしぶりを拝見でき本当に感動です。

K様クリスマス

ちょうどクリスマスイブの日にお邪魔させていただいてしまいました。
お子さんたちが新しいキッチンでクリスマスケーキづくりを。
以前は北側の独立したキッチンだったため暗い印象でしたが、
今はリビングの中にあるストリップ階段を隔てた位置に
キッチンを配置しているため、陽射しを受けながら明るいキッチンで、
尚且つリビングとも1空間で繋がっているため、
ご家族で会話しながら楽しそうなケーキ作りの光景でした。
なんとも微笑ましい光景です。


そしてリフォーム後10年を経過したI様
古道具をとても素敵に配され、
いつも素敵な暮らしぶりに感動させられています。

I様写真

お庭は、あるがままの姿で『手入れず』とはおっしゃっていますが、
そんなお庭には遠慮なく野鳥がやってきて水瓶で水浴びしたり、
しばしの休息をとっている姿が家の中からでも眺められるそうです。
この時期は山茶花がほぼ咲いていて、
少し早めの椿の花がふっくらしてきていました。
梅もそろそろです。
どこに出かけるでもなく、家でその庭を眺めながら過ごす時間が
何よりもの贅沢だとおっしゃっていました。

I様庭花 1I様庭花 2I様庭花

そんな庭に咲いた花を暮らしの中に活ける。
贅沢ですね。


そして我が家の正月支度。
今回は特に楽しみにしていたことがありました。
鏡餅づくりです。
杵と臼でつくわけではなく、機械がやってくれるのですが、
我が家の年末恒例行事です。
親戚で杵と臼が見つかったので今年こそはチャレンジしたいです!
体調を崩している母に代わり、私が母の指導の元鏡餅やのし餅を拵えました!
まずは餅米を前の晩に研ぎ、最低でも10時間おきます。

水切り
水切

翌日朝5:00から餅つき開始。
蒸してついては、残念ながら機械に任せますが、いい具合になってきたら、
熱々の餅を機械から取り出し、まずはまあるくまあるく何度もこねながら
鏡餅の形を作っていきます。

:鏡餅
鏡餅

親戚にも配るのでこれをいくつもつくり、最後にのし餅を。
ある程度熱がひいたら切って、箱に並べて涼しい廊下に避難。
鳩サブレの缶が役立ちます、、、。

避難
避難

すぐに食べたいお餅(つまみ食い)は小さくまあるくお饅頭のような形に。

お饅頭
お饅頭

そしてまずはおしるこで。

おしるこ
おしるこ

今年は御節も挑戦!
一つ一つ意味を考えながら、家族が健康でいられるように。

正月花
正月花

お正月を迎える花を活けました。
松・竹・梅ではなく松・竹(花器を竹風のものを)・菊です。
菊は延命・長寿・厄除けの意味があるそうです。

お飾り
お飾り

家内安全を願いお飾りを

きなこ
きなこ

今年も宜しくお願いいたします!


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 10:53| Andou

2013年11月19日

古時計

こんにちは。

古時計
古時計

我が家に 70年以上も前から引き継がれてきた柱時計です。
昔、父の仕事部屋にあった柱時計です。
戦争で亡くなった祖父の形見として、父がずっと大事にしてきたものです。
父が体を壊してしまい、使わなくなった仕事部屋を改装するときに
取り外し大切に保管していました。

ずっと外したまま動かなくなっていたため、
なんとか動かして父が喜んでくれたらな、、、
と考えていたところ、
友人の紹介で西荻窪のアンティーク屋さんで
なんとか修理を引き受けていただきました。

夏に依頼をして、約2ヶ月。
ようやくできましたと電話が入り、手元に戻ってきました。
2ヶ月間、たくさんの職人さんの手を借りて、
ピカピカになって戻ってきました。

中の機械はだいぶ入れ替えをしていただき、振り子は磨いてピカピカに。
決して高価なものではないのですが、思い入れのある時計だからと、
無理難題な修理を引き受けてくださったアンティーク屋さんや
職人さんたちには本当に感謝します。
なんといっても70年以上も前の時計です。
ゼンマイを巻き続けて、手をかけてあげなくてはなりません。

今は機械類はなんでもかんでも静音であることが求められます。
ボーンボーンと鳴る柱時計はそんな風潮とは逆行していますね。

生活には心地よい音があると思います。
野菜を切る包丁の音、グツグツ煮える音、子供たちが走り回る音、、、
私にとって柱時計のボーンボーンは、そんな心地よい音の一つになり、
そんな暮らしの音がある生活を楽しく感じたりもします。

柱時計のくだりとは少し話が違うかもしれませんが、
家づくりにおいて『今あるものを生かす』ということには
できるだけ意識をしています。


写真1-1 写真1-2

↑こちらは、築40年以上の木造住宅を改装した平塚市S様邸のリビング。
天井裏に隠れていた立派な丸太梁を活かすべく、天井を取り払い、
露わにしました。

これだけの梁は、当時の大工さんも大変自慢だったようです。
近年の住宅の断熱性能は大変高くなっており、
こうした勾配天井で天井を高くしても冷暖房機器の効果には
支障はありません。
当時はガラスも一枚板で、壁や床天井の断熱性能も技術的には
まだまだでしたでしょうから、天井は低く、が一般的でした。
こうして近年の技術により、日の目を見ることのできた立派な梁。
まだまだ建物をしっかり守ってくれる役割を果たしてくれます。


写真2

↑こちらは建て替えで新築された町田市のY様のキッチン脇の腰壁です。
元々の建物の玄関で使われていたガラスブロックを
上手に取り外していただき、室内で使わせていただきました。
今はあまり見ることのないバラの柄です。
光を湾曲させて取り入れるため、表情が出てとても綺麗でした。


写真3

↑こちらは美術品をコレクションされるのがご趣味だった
お祖母様のおうちを引き継ぎリフォームされたお住まいです。
こちらでは、もともとあった素敵なエクステンションの
ダイニングテーブルを再度磨いて塗装して蘇らせました。


4 写真4-2

↑そして借景。
閉ざされていた窓を活かせるよう畳コーナーを配置して、
この今ある借景を楽しめるリビングになりました。



束の間の秋を感じました。

写真5

写真5 (1)

写真5 (2)

これは私が尊敬する建築家の一人、
故小井田康和さんの自邸のある前の通りです。
自邸はさすがに恐縮して近くでは撮影できませんでしたが、
お見せしたいのはこの通称『小井田通り』
(http://www.ne.jp/asahi/koida/freehand/koida/koidast_2f.html)

ちょうど私が撮影した紅葉の公園へ向かって
小井田さんの自邸のリビング窓は開けています。
少し小高くなったこの公園の素晴らしい季節の移り変わりを
借景にできる位置を生かした設計なのだと思います。
そこにある風景も活かす。

これも心がけたいです。


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 17:11| Andou

2013年10月01日

散歩道

こんにちは。お彼岸も過ぎ、徐々に秋の色や匂いが感じられる頃となりました。
皆さん、お月見はされましたか?

今年は満月の中秋の名月
1

橋の向こうは夜の海です
2

やはり月を撮影するのは難しいですね。
ということで、お月見用に買った菜の花の『月のうさぎ』

パッケージがかわいいんですよね
3

中身は栗の入ったお饅頭
4

偶然、中川政七商店で出会った懐紙。
うさぎ、見えますか?お月見気分を盛り上げてくれました。

5

お月見モードが加速してずっと気になっていた絵本を購入してしまいました。
月の不思議がわかりやすく書いてあります。

6

6-2

私の日課は毎朝毎晩の愛犬キナコの散歩です。
夜は川の下流に架かる大きな橋を渡ります。
海が見えます。
夜の散歩でも月が出ている時は夜空や海に月の光が反射して、
意外と明るく、暑い真夏でも海風がくるので、とても気持ちがいいです。
普段は車で通り過ぎるだけの道も、ゆっくりと歩くと色々な発見があります。

先日散歩の通り道の空き地が、また宅地に造成され始めました。
看板を見てみると、わざわざ都内の不動産業者が、
建売分譲で販売するようです。
1つ残念なことは、昔からあった大きな松の木が、
位置が邪魔だったのか、早速抜かれてしまいました。

私の自宅は海の近くなので、近所には松の木が多くありました。
昔から海近くでは、海からの風や潮、津波高波、
飛んでくる砂などから海沿いの暮らしを守るために、
防砂林となる松の木を多く植えたそうです。
乾いて養分の少ない海岸の土壌で育ち森林をつくる木は、
松以外ほとんどないそうです。
世界遺産にもなった三保の松原でも有名ですね。
近所のその土地は1本だけですから、
役割としてはたいしたことはないのですが、
こうしながら少しづつ松の木が減って行ったようにも思います。

木にはそれぞれの役割があり、
こういった海岸沿いには耐潮性の高いクロマツ、内陸部にいくとアカマツが、
その付近に住む人々の暮らしを防砂林としてあるそうです。
やっぱり木ってすごいです。

先日、改装計画のための現地調査にお邪魔させていただいたお宅で、
庭木の整理が必要なので、お庭を調査をしていました。

雑木林のように生い茂った庭木たち。柿の木、ザクロなど、大木です。
7

すると、そちらの4歳の男の子のお子さんが、
『ねえ、木を壊さないで。あそこのあれもこれも全部壊さないで。
あの木に縛ってある(遊び用の)ロープも壊さないで。』
と、私に言いにきました。

胸に響きました。

こんな小さなお子さんが木を大事に思ってる。
『大丈夫だよ、少し床屋さんをするくらいだよ』
と私は伝えました。伝わったかな?
それぞれ剪定をして、その雑木林のような素敵なお庭に
足を踏み入れられるようにすることにしました。

お子さんたちの優しい気持ちを育てる。
これも木の役割なのですかね。

きなこ、お月見してます。
8

きなこ、お月見飽きました。
9


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 13:34| Andou

2013年08月06日

風の通り道

こんにちは。

我が家で咲いた元気なヒマワリ
ひまわり

今年は最高の猛暑!という割に、意外と涼しい日が続いているようですが、
それでもやっぱり暑い!やっぱり夏ですね。
全国各地では、不安定な天候で、
ゲリラ豪雨などの影響で災害が続いています。
それが、地球温暖化の影響だと聞くと、
やはりその加速を止めることが私たちの責務だとしみじみ感じます。

私たちが取り組んでいる環境配慮型設計。
その設計手法の一つが『自然エネルギー活用術』。
自然の力を利用して住まい方を考える。
夏は特に風の流れを配慮することが効果的です。
極力、エアコンなどの機器に頼らず自然の恵みを活かした暮らしができれば。

『風の通り抜ける住まい』
その視点で、この夏お引き渡しをさせていただいたお住まいから
事例を少しご紹介したいと思います。

まずは、築30年以上の木造2階建のM様のお住まい、
家中を風が縦横無尽に通り抜ける設計です。

吹抜
M様吹抜 (1) M様吹抜 (2)
M様吹抜 (3) M様吹抜

家の中心にわずか1坪半ほどの吹抜を設けています。
1Fを家族のリビング。2Fをそれぞれの個室。
吹抜けに面した2Fの個室には、
なるべく床に近い位置に通風窓を設け、必要な時には開け放し、
横だけではなく、縦にも風が流れるようになっています。
夏は窓を開けて風通しを。
冬には、蒔ストーブの暖気が家中に広がるように。
天井にはシーリングファンも設けさせていただいたので、
天井に溜まった空気を撹拌させ、
家の中での温度差もないような役割も果たしています。

風の通り道              洗面室にランマ
風の通り道 洗面室にランマ

室内窓
玄関とリビング間に上げ下げ窓

できる限りらんまや室内窓で風の行き止まりを作らず、
風の通り道がしっかり確保できるよう計画させていただきました。
風のその先に風の通り道を設けています。

ダイニングから庭 
ダイニングから庭を眺める

ダイニングから庭を眺める (1)

ウッドデッキ
ウッドデッキ (1)

ウッドデッキ

またM様邸では、元々南側に緑豊かなお庭があったため、
もちろんそのお庭がそのまま生かされるよう計画させていただきました。
夏ならではの醍醐味。
ビールが美味しくいただけそうなウッドデッキも新設いたしました。

M様、私たちのご提案を取り入れてくださり
本当にありがとうございました。
どうぞ、四季を通して暮らしを楽しめるお住まいとなることを
心より願っております。



続いてマンションの事例です。

稲城市のS様(施工課加藤ブログでご紹介)。
通風と断熱をしっかりと配慮したフルスケルトンリフォームとなりました。
見晴らしの良い南側に3室で区切られていた間取りは、
ご自宅でもお仕事をされるためS様のスタディルームだけを区切り、
その他の2室は畳コーナーとリビングスペースとしてつなげました。

マンションは南北での風の通りが、
水回りや個室の壁で遮断されてしまうことが多く、
同じ家の中でも温度差が激しかったり、
湿気混じりの風が滞りカビが発生しやすかったりします。
御多分に洩れず、S様のお住まいもそのような間取りでした。

動線
S様動線 (1)

北側に寝室、南側にリビングスペース、
その間に引き戸で繋がる洗面室を設けました。
寝室→ウォークインクローゼット→洗面室→リビングと、
南北が一直線に繋がっています。
人の動線はもとより、風が滞りなく通り抜けます。


そしてスタディルームにも障子の引き戸を設けさせていただき、
必要な時に開け放し、行き道を塞がないような配慮をいたしました。
室内間でこのような通風窓で繋がりを持たせたことで、
リビングにいる家族との程よい距離感も保てるのもまた効果的です。

スタディルーム
S様スタディルーム (1)

S様スタディルーム

S様スタディルーム (2)

S様、私たちのご提案を取り入れてくださり
本当にありがとうございました。
お仕事をされている時も家事をされているときも寛いでいる時も、
快適な棲家となることを心より願っております。
素敵なインテリアも是非またブログにてご紹介させてくださいませ!

日本は南北通風。
南北に風の入り口と出口を設け、風の『行き止まり』ではなく『通り道』を考える。
こう猛暑日が続くとなかなかエアコンを使わないわけにはいかない時もありますが、
自然風が利用できるなら、ぜひそう考えたいものです。
住まいの中で空気を循環させることは、通風ということだけでなく、
住まいを健全に保つことにも有効的です。

住まいの健全化と環境配慮。
四季を通して快適で心地よいお住まいをご提案していきたいと思います。

コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 13:29| Andou

2013年06月18日

街並みをつくる2

なんとも梅雨らしくない梅雨ですね。
街の通りに咲く紫陽花が、梅雨時という季節を感じさせてくれます。

紫陽花
アジサイ

昨年末にお引き渡しさせていただいた横浜市のS様で、
先日、庭木を植えさせていただきました。

いつもは、施工担当者に頼ってしまう工程組も
久しぶりに自分で行いました。
天気に左右されるこのような工事は、梅雨時ということもあり、
日々の天気予報にハラハラドキドキ。

前日、あいにく台風13号の影響で雨予報。
お客様にもわざわざお休みをとっていただいたので、
望みをかけて当日を迎えました。
が、朝5:00の時点で土砂降り。
うひゃーーっと思いましたが、ギリギリまでねばると、雨も小雨程度に。
なんとか職人さんたちにも頑張ってもらい、無事植樹することができました。
現場の苦労を久しぶりに実感し、工事を無事進められるよう管理監督して
いただいてる現場監督や現場の職人さんたちにはあらためて感謝しきりです。

(Before)
Sさまbefore1

Sさまbefore2

(ご提案パース)※岡村さんdrawing
S様パース 

(After)
S様after1

S様after2

S様after3

先日長々と
街並みをつくる」 というブログをかかさせていただきましたが、
まさに実現できました。

高低差のある旗竿状の敷地で、
道路からは階段を数段上がって建物にアプローチします。
その竿にあたる細いアプローチに沿って、
植栽のスペースを設けました。

元々あった立派なハナミズキに寄り添うように、
ヒメシャラ、クロモジ、ブルーベリー、ジューンベリー、ソヨゴ、、、
それから足元にはギボウシ数株を植えました。

元々のハナミズキが、一本だけで立っていた時よりも
とても凛々しく生き生きとみえた変化は驚きでした。
雑木林の小道の中を歩いているようなアプローチ。
多くを落葉樹を選んでいただいたのでお手入れは大変ですが、
季節ごとに表情を変える様子がとても楽しみです。

これからS様の日々の暮らしの中をさらに豊かなものにしてくれる
大事な要素だと思いますし、
知らず知らずのうちに街並みを豊かに彩る大切な景色に
なっていくのかと思うと、とてもワクワクします。
S様、素敵な樹木の計画を実現していただき、
本当にありがとうございます。


そして、先日完成したばかりの秦野市のK様邸を
少しご紹介したいと思います。
築30年を超えるK様のお宅。

(Kさまbefore)
Kさまbefore1

Kさまbefore2

外装や構造体など建物自体にもしっかりメンテナンスの手を入れ、
元気な3人のお子様たちのお部屋も確保するため、
増築も一部させていただき、新築かと見間違うばかりの
新たな息が吹き込まれた建物となりました。

(庭1,2)
kさまafterキッチンから庭を眺める1kさまafterキッチンから庭を眺める2

 (キッチンから階段越しにお庭を眺められます。 )
kさまafterキッチンから庭を眺める3

元々、お庭には芝が広がり、庭木も程よく配置されとても素敵な印象でした。
そのお庭も十分に活かせるよう東西二間に別れていた1Fは、
畳コーナーのある広々ワンフロアになりました。
1Fのフロアからその素敵なお庭へ続くウッドデッキも設けさせていただき、
内と外をゆったりとつながっています。

(外観)


Kさま外観

K様のお宅も通りから細いアプローチを抜けて入る旗竿状の敷地でした。
通りからは玄関がみえます。
そこが家のファサード面となり、建物の印象の大きな決めてとなります。
玄関の上には大きな引き違いの窓を設け、
シンボリックな十字を木でデザインさせていただきました。
室内側の窓枠にも何か飾っていただけるようなスペースを確保したので、
お子様が得意なレゴ作品などが外に向けてディスプレイされると楽しそうです。
シックな色合いの外観なのでこんな窓から、灯りがもれると、
それもまた温かみのある素敵なファサードとなりそうです。
この外観も街並みをつくる大切な要素となります。

(飾るスペースのある畳コーナー)
飾るスペースのある畳コーナー

最初にK様のお宅におじゃました時に、
ご主人が撮影されたセンスのいいお写真や、
お子様たちによる力作ぞろいのの工作たちにとても感動しました。
リフォーム後も、ぜひ、そんな作品たちを活かせるスペースを設けたいと
あちこちにディスプレイスペースを設けさせていただきました。

(ゴムリンピック)
ゴムリンピック

上の写真は、なんとK様のお子様の図工の作品。
その名は「ゴムリンピック」!!!
素晴らしいアイデアと作品に感動し、リフォーム後には絶対
「ゴムリンピック」の展示スペースを!と。
写真は一例で、障子の鴨居の上などを少し奥行きを増やし、
ちょっとした展示スペースを設けました。
時にはゴムリンピックを開催するため、
そこから下ろす必要があるでしょうが、
オフシーズンの定位置になってくれそうです。

そして、そんなK様邸では、K様のご好意で今週末、
完成見学会をさせていただくことになりました。

見学会

写真では伝わらない、収納部分や細かな仕掛け、
はたまた香りや感触など、ぜひぜひお越しいただき、
見て感じていただけたらと思います。

K様、本当にご厚意に感謝申し上げます。


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 14:28| Andou

2013年04月30日

街並みをつくる

ゴールデンウイークもいよいよ突入ですね。
心地よい新緑が目に眩しい季節となりました。
西へ東へ県内(都内)各地までお客様のところへ奔走させていただきながら、
道中は季節の移り変わりを楽しませていただいております。

先日、久しぶりに、5年前に工事をさせていただいた横浜市のマンションに
お住まいのO様のお宅にお邪魔させていただきました。
O様については、以前も私のブログで紹介させていただきました。
雑誌LEEのOGであり、omuchanとしてその暮らしぶりのブログが人気です。
私共の広告にも度々ご協力を戴いております。

5年目の素敵な暮らしぶり
5年目の素敵な暮らしぶり-1

5年目の素敵な暮らしぶり-2

5年目の素敵な暮らしぶり-3

5年目の素敵な暮らしぶり-4

5年越しの計画である専用庭(1Fなので、、、)のウッドデッキの計画です。
マンションの専用庭だと、避難経路の確保や大規模修繕 に備えて
取り外し可能なように、など、少々工夫が必要ですが、10帖を超える広さのため、
ぜひ活用できるようにとご主人と奥様で、ずっと考えてくださっていました。

お庭
お庭-1

お庭-2

柵のすぐ向こうは、ソメイヨシノやヤエザクラが咲きほこる
共用の植栽スペースだったり、公園だったり。
その向こうは住人の方々が通る道路だったり。

計画実行はまだ先ですが、季節の移り変りを間近で感じられる
心地よいこのお庭で、ご家族やお友達とお花見したり、
お食事したりお茶したり、本を読んだり、ガーデニングしたり。
そんな素敵な暮らしぶりが、通りから少しだけでも感じられそうです。
築20年くらいは経つだろうというこのマンションは、
周辺は木立に囲まれ、公園や緑地も程よく配置され、
街並に彩りを添えるような造りです。

そんなO様との会話の中で、
『ちょっと前までは、このあたりも大きなお屋敷が多くて。
庭も立派にあり、建物も古いけどそれなりに素敵で、、、
でも、最近そんな大きなお屋敷も壊されて、
めいいっぱい区切られた建売住宅に変わってしまって、
素敵なお庭もなくなってしまって』と。

ちょっぴり残念そうに教えてくださいました。
確かに。
我が家の近所でも、空地が気がつけば建売住宅が乱立(?)していて。
小学校や中学校の通学路沿いに新たにできた4件の建売住宅も、
それぞれ車1台分を残してその土地にめいいっぱい建っていて。
建築中、心の中で、どうか素敵な建物であってください。
と願っていたのを思いだしました。

アスファルトで舗装されたその前の道路は、小学生や中学生も通るのだし、
せめて少しのお花や樹が植えられるだけ、土を残してくれて、
通学路に花を添えてくれないかな、、、とも願っていました。

結果は4棟おそろいの味気のないサイディング。(失礼)
駐車場として、敷地はほとんどコンクリートで固められていました。
サイディングが悪いのでも、おそろいが悪いわけでもないのです。
同業であるので、気持ちは痛いほどわかります。わかるのですが、、、。
近隣の者としては、多少なりともガッカリしました。
そして、同じ設計者として密かに思うことです。
『建築が街並をつくる』んだと。

ついつい私自身も、最後の仕上げである外構工事の中で、
予算がアップアップになってくると、
『植栽は後からご自身でもできるので、今回はあきらめましょう、、、
植えられるスペースだけ残しておきましょう。」なんてこともありました。
反省です。猛反省です。
私たちが『素敵な街だな』と無意識に感じる街って、どんな街でしょう。

歴史ある街(県内では、鎌倉や大磯町、小田原でも一部は)は、
景観条例で外観にある程度の制約があります。

街並みの揃っていて美しいヨーロッパは、もっと厳しい決まりがあるそうです。
少し前の開発された○○台とか、○○ヶ丘なんていうところも、
場所によっては、地域の条例のようなものがあり、
建物は敷地の○%まで。植栽は敷地の○%は植え管理すること。
など、景観を守るための規則もあります。

ある古い開発分譲地域では、
どこのお庭にもハナミズキが植えられているところもありました。
普段暮らしている街の風景の中に、私たち建築屋がつくるものがあります。
その建物と、そしてその建物をとりまく風景も私たちはしっかり考え
ご提案していかなくてはならないと思います。
時間が経つにつれ、味わいのます建物。
住む人も周囲の人も愛着のもてる建物。
私たちがつくる住まいは、その街の景観をつくるのですから。
また、子供たちが自然を大事にしていく心が自然と育まれていくように
身近に土や緑を残していかなくてはと思います。

私たちが取り組んでいる環境配慮型設計では、
自然エネルギーの設計手法のひとつに、『植栽計画』もあげています。
周辺の空気を浄化させるだけでなく、微気象効果といって、
風が木を通って建物に入ってくると、2℃から3℃下がってくるそうです。
海沿いに多くの松林があるように、風もコントロールしてくれます。
道路はどうしてもアスファルトで舗装されてしまいますから、
私たちがつくる1軒1軒のお住まいには、
少しでも土や緑を残して建物のため、街並みのため、
そしてそこで成長し大人になって行く子供たちのため、
木を植えて行きたいと思います。

街角
街角-1

街角-2

さて、私たちが街並をつくるのは、住まいだけではなく、
店舗も携わらせていただいております。

小田原の美容院looper様
小田原の美容院looper様-1

小田原の美容院looper様-2

小田原の美容院looper様-3

小田原の美容院looper様-4

小田原の美容院looper様-5

小田原の美容院looper様-6

小田原の美容院looper様-7

(https://www.facebook.com/Looperspica)

今年の3月、移転してオープンいたしました。
大きな幹線道路に面した新築です。
早速高校生になった息子をイケメンにしていただきたく、
1○cutから、美容院デビューをさせていただきました!
looperさま、その節はありがとうございました!

とてもセンスのいいオーナー様ご夫妻。
沖縄がお好きで、昭和のちょっとレトロな雰囲気を
組み合わせていただいています。
若い方だけでなく、ご年配の方もきていただくことが多いそうなので、
ちょっと落ち着けるテイストをご希望されていらっしゃいました。
小物など、オーナー様のセンスが光る店内となっています。
そして、外観は落ち着いたブラウンで、廻りと馴染んでいます。
大きな窓を設け、店内の暖かな灯りも演出しました。
開店当時から継承される看板は控えめで、
これがまた主張しすぎず素敵でした。
(ここは)オーナー様ご自身で敷地の周辺に
グリーンを植えていただきました。
これからまだ増やしていかれると思います。
緑の少ない通りなので、もう少し成長してくれば、
街並みにとても寄与してくれると思います。

散歩も楽しい季節となり、あちこちに出かけたくなりますね。
少なくなりましたが、こいのぼりも空を泳いでいます。

我が家のこいのぼりは民芸屋で見つけたポストカードの中に

そんな散歩で偶然出会った素敵な街並みに、
私たちの住まいやお店が少しでも貢献できますように。


コーディネーター課  安藤

posted by coordinator at 14:18| Andou

2013年03月12日

妄想の末

梅 梅-(1)
小田原の梅です!
春ですね。

私事ですが、今年は、春を実感できるまで、とても長かったように感じます。
おかげさまで、息子がめでたく中学校卒業を迎えることができました。
(=高校受験が終わりました。)
つい先日、小学校卒業をこのブログで報告させていただいたと思ったのですが、
三年というのは実にあっという間ですね。

受験生であったつい先日まで、彼は「受験が終わったら、
オレの部屋の大改造(いわゆる模様変え程度のものです)するから!」
「ここをこうして、ああして、それからここにテレビを置く!」と。
結局テレビかいっ(怒)
まあ、彼なりに色々妄想を膨らませ、自分の計画を練っておりました。

そこで大人気ない母親の一言、、、
「お母さんなんて、小学生の時から、家一軒丸々、
改装計画を考えてたからね、レベルが違うね、フフ、、」
三人姉妹の末っ子だった私には、自分の部屋というものがありませんでした。
姉たちの部屋を行ったり来たり。
自分の園というものは、学習机の上だけ。
今となっては「子供部屋なんて小さくていいんですよ」と、大言していますが、
自分が子供だった頃は、何とか自分の部屋ができないか
あれこれ妄想を膨らませ、方眼紙に描いて親に訴えていたものです。

方眼紙の中であれこれ自分の部屋を作り出すために、
悩み、もがいていた姿は、今や、
お客様のお宅の図面を穴が空くほど見つめ、
妄想している姿につながっています。
あの子供の頃の妄想が、今、お客様のお役に立てていたなら、
決してあの小さな抵抗は無駄ではなかったのかなと思ったりもします。

さて今となってはそんな妄想の主役はお客様。
私としてはそこに住まわれるご家族の様子や住まい方を
把握することから始まります。

年末にお引き渡しさせていただいたT様は、
ご夫婦と元気いっぱいやんちゃざかりの三人兄弟の5人家族。
いつも賑やかで、子供達の笑顔が絶えない素敵なご家族です。
ファミリー向けのマンションに住まわれていましたが、
 近くの中古住宅を購入されてのリフォーム計画でした。

イメージパース

LDK

LDK-(1)

イメージを共有するためにご提示したパース。
LDKに家族みんなが集まっても、走り回れる広さ。
耐力上、必要な筋交いも意匠で隠すこともありますが、
今回は奥様が、キッチンからでも目線が通せるよう露わにしました。
奥様は、絶対子供が登るとおもいます。
とおっしゃっていましたが、案の定、出来上がってお邪魔すると、
一番下のお子さんが得意気にのぼっていました(笑)。
やっぱり、子供は遊びの達人です!

ロフト写真 1 ロフト写真 2
ロフト写真 3 ロフト写真4

私が何と言っても一番のお気に入りスペースは、
小屋裏に設けたロフトです。
子供達の遊びスペースとして設けられました。
専用の階段を設けたのですが、
それぞれの子供部屋からもハシゴでアクセスできます。
アスレチックのような感覚ですね。
そしてこの低さがなんとも落ち着く空間です。
屋根が複雑なかかり方をしていたため、
ロフトだけは解体してみないと詳細が計画できず、
解体した現地での妄想大会となりました。

解体直後の小屋組み
小屋組1

小屋組み2

既存の梁や小屋束はこの家の歴史を感じられるよう
磨きもせず、そのまま活かしました。
なぜでしょう。
『赤毛のアン』でもそうでしたが、
こういった小屋裏のスペースは想像力(創造力)が膨らみます。
ここで過ごす時間が、これからのお子さんたちの創造力に
少しでも寄与できたら幸いに思います。

さて、今日は3月11日。
東日本大震災から2年が経ちました。
被災された方々には、あらためて心よりお見舞い申し上げます。
被災地の方々が必死に頑張っていられる一方、
なかなか復興が進んでいないという現実に胸が痛みます。
あらためて私たちにできることを考えさせられます。

今、私たち優建築工房では、『環境配慮型設計』に力をいれています。
このような災害を目の当たりにし、
この地球上で私たちが上手に住み続けていかれるように、
家づくりを考えなければならないと改めて意識を強くしました。
原発の問題から、エネルギーの作り方、使い方を考えさせられました。
資源の大切さを学びました。
住まいを大事にされる皆様にも共感いただき還元できるよう、
更に力を入れていきます。



最後に、我が家では、ゲーマーでもあり、レゴラー?でもある息子が、
妄想の実現前に、偉大な建築物を作りました。
LEGOブロックのアーキテクトシリーズ。
かの有名な建築家フランク・ロイド・ライト氏の代表作『落水荘』です。

LEGO

LEGO-(1)

息子は、小学校の卒業文集同様、中学校の卒業文集でも、
将来の夢を『建築士』と書いてくれました。
息子よ、また、泣かせるじゃありませんか、、、。

コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 13:52| Andou

2013年01月22日

暮らしを彩るもの

富士山 (1)

富士山 (2)

富士山

新年も明けてだいぶたってしまいましたが、
あらためて、明けましておめでとうございます。
2013年、どうぞ今年もよろしくお願いいたします!

本日は、1月20日、どおりで寒いはずです。
大寒なのですね。
寒いのは大の苦手ですが、空気が澄んでいる冬は好きです。

有難いことに、県内各所または東京都下まで
お仕事をさせていただいている私達。
あちこちの地域の景色を見る機会が多くあります。
移動はほぼ車ですから、「世界の車窓から」ならぬ
「神奈川あたりの車窓から」という感じでしょうか。
先日の大雪で大山連山は白く衣を纏い、もちろん富士山も雪化粧。
これぞ「FUJIYAMA IS BEAUTIFUL!」と、
思わず、初めて日本に来る外国人のように叫んでしまいます。
街中や住宅街であっても通りや家々の庭先の木々も葉を落とし、
木本来の樹形を露わにします。
この頃になるとモクレンやこぶしなど多くの木が芽吹いているのが
遠くからでも良く分かります。
小田原の梅まつりももうすぐ始まります。
もうすぐ春。
四季の移り変りを感じさせてもらいます。

芽吹き始めましたね
芽吹いてる

とそんな話は前回もしたような、、、
あまりに今日のお天気が美しくてテンションが上がってしまいました。

さて、年末年始、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は息子が受験生(未だ勉強をしている気配は一向にありませんが)
ということもあり、この年末年始のお休みは、ほぼ引きこもり状態でした。
おかげさまで規則正しい生活で、
元旦は近所の海から初日の出を拝むことができました。
こんなに神々しい様は、この一年、新たに頑張ろうという思いを
強くさせてくれるものなのですね。

引きこもり状態というのは、思いのほか、
普段できない家の手入れをする時間にもなりました。
普段気になっていた汚れを一掃し、
新しい年を迎える準備に追われていたように思います。
季節を飾る。
そして暮らしを彩る。
これが楽しいことだと年を重ねるごとに感じるように強くなりました。

お正月の住まいを彩るものをいくつか。
自宅や素敵なお店、お客様のおうちなどの彩りをいくつか。

写真2 (1) 写真2
写真2たち (1) 写真2たち (2)
写真2たち (3) 写真2たち (4)
写真2たち (5) 写真2たち (6)
写真2たち (7) 写真2たちい
2013011709.13.02 2013011709.24.20

家のあちこちに季節感のある赤や橙、黄色の花や実を。
場所によってはこじんまりと。
場所によっては大胆に。
冬の赤い実は寒い空気と暗い色合いの内装材の差し色となります。


私には好きなモノがたくさんあります。
眺めているだけで、またはふと目にするだけで、
幸せな気持ちになれるモノ。
そういうモノは普段から目に留まる場所に置いておきたいものです。
置き方は、そのモノやヒトにより様々ですが、
私は誰もがそういうモノがあるのではないかと思います。
高価なモノじゃなくても家族の写真や旅に出た時の写真、
読みたい本、拾ってきたガラクタ、子供達が描いた絵など。
だから私は少しでもそんな大切なモノの居場所を考えてみます。
ただこうして特別な季節になると、そのモノたちのスペースは、
季節によって装いを変えてもいいと思います。
お正月にはお正月らしく。
お家の中でも季節を感じられるように。

ついでに
写真3;息子の作品
お正月のお飾りを飾ったリビングの棚の通常風景です。
息子が小学校低学年のときに工作でつくった流木の鳥?怪獣?
表彰されるような秀作ではありませんが、
我が家のアーティストの世界で一つの作品の展示スペースになっています。

外はまだまだ寒いですが、
住まいの中にこういった赤や黄色、橙の冬ならではの草花を飾るだけで、
季節を感じ楽しむための暮らしを彩る材料になってくれます。

機能性や快適性を叶えながらも、
それぞれにこうした暮らしを彩るものも思い描きながら、
皆様にお住まいを提案して行きたいと思います。

今年のきなこ
2013-01-07 23.09.23

この子も我が家の暮らしを彩る犬?


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 13:34| Andou

2012年11月27日

小さい秋見つけた

今年も残すところあと一ヶ月余りとなりました。
つい先日まで暑い暑いと喚いていた記憶ですが、
あっという間に秋、いや、冬ですね。
今年は秋らしい陽気はほんのわずか。
 今回は、そんな束の間の『小さい秋』を見つけに、、、。

museum as it is1 museum as it is2 museum as it is3
museum as it is4

念願の『museum as it is』 にやっと行ってきました。

都内で小道具店を営む坂田和實さんのアフリカだのチベットだの
世界各地で見つけてこられた古道具を展示されてる一軒家の美術館です。
建物の設計は大好きな中村好文さん。
古道具も好きだし、中村さんの建物も見たいし。

山の中にひっそり佇むこのこじんまりした建物。
壁は土壁で、室内床は杉板。
展示されているものは、世界各地、多民族の古い古い暮らしの道具たち。
丁寧な設計(壁面と吹抜、開口部の取り方や、細やかな手すりの触り心地や、
にじり口のように低い入り口から入る茶室のような畳の小部屋など
みどころたくさん、、、)の中に、長い歴史を辿ってきた古道具たちが点在し、
こちらも時間を忘れ、ゆっくり丁寧にどっちが主役でもなその空間に
居座ってしまいました。
自然素材や丁寧な佇まいが、これらの旅疲れた道具達を包み込むように。
大切なものを大切に包み込む場所。
自然素材や丁寧に考え抜かれた設計には、そんな力があるのかもしれません。
この空間と時間が、住まいの中でも、しっかり提案して活かしていきたいと
改めて思わさせてくれました。

さてさて、場所は千葉県の山間部。
人里離れた場所で、山路をひたすら行ったわけですが、
ところどころ民家の庭先で見かける柿の木。
やたらと目を奪われました。
公園やお寺のモミジやイチョウもいいですが、
普段の道端で見かける秋。
これぞ小さい秋です。

柿の木だけではありません。
ウメモドキやナナカマド、カナメモチ、ピラカンサ、、、。
秋の山には赤やピンク、橙の色の木の実がたくさん蔓延ります。
夏から冬へ。
そのわずかな合間で、実をつけます。

赤や橙の実の色が、秋の山の寒く冷たいこの空気に灯りを灯しているようです。
小さい秋の写真がとれたので、、、。

ウメモドキ すすきの大海原

 ススキの大海原の中に輝くピンクのかわいらしい実。マユミでしょうか? マユミ?ドアップ モミジ

太陽を背に輝くススキ 単線の線路。なんとも素敵なバランスの赤

芽吹いてる!
コブシでしょうか?もう芽吹いてる!

何かの本で読んだことを思い出しました。
日本人の美意識について。
例えば、お金持ちが自宅の応接間に有名な画家の高価な絵を飾って、
来る人来る人にその高価な絵の説明をする。
それを日本人は『趣味が悪い』と思うだろう。と。
日本人の茶道の精神では、たとえばお茶席で来人を招く時、
その来人のためにその来人を思って掛軸を変える。
それが相手を思った心を込めたおもてなしである。と。

美しいものが何か、いいものが何か、
しっかり見極められる住まいづくりをしていきたいと思いました。

コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 13:05| Andou

2012年10月09日

NAGANO TRAVEL 2 ー軽井沢編ー

こんにちは。
気がつけばすっかり秋ですね。
すっかり涼しい季節となってしまい、
記憶が曖昧になってきてしまいましたが、
今回は前回に続き、この夏の長野トラベル第二弾、
軽井沢編をご紹介したいと思います。
学生時代から友人たちと好んで訪れることの多かった軽井沢。
以前に増してその魅力は健在のように思います。

関越道から上信越道へ、しばらくするといきなり中国の水墨山水画のような
山々がそびえ立っているのが見え、いよいよそこが碓氷軽井沢インター。
今回も強行日帰りトラベル。
何も考えず友人たちと適当にドライブ。
目に飛び込んでくる木々の緑が強い陽射しで疲れた目を癒してくれます。
まず辿り着いたのが、以前ご紹介させていただいた有名な星のや軽井沢と
共に星野リゾートエリアにある『ハルニレテラス』。

ハルニレテラス
写真1:デッキの向こうに湯川が流れています。

写真1:テラス席より

写真1:雁行して繋がるショップ

写真1:楡の大木

地元の食材を活かしたレストランや工芸品を扱うショップなど、
十数件が広々としたウッドデッキを囲むように配され、
小さな街を形成しています。
その名のとおり、もともと湯川の清流に寄り添うように自生していた
春楡(ハルニレ)の木立を活かしながら作られたそうです。
さすが、その土地の地形を活かすという考えに基づき造られた施設です。
100本近くあるというハルニレの巨木たちに囲まれ、
川の音を聞きながら散歩するデッキ空間は、まさに憩いの空間。
店舗の配置が巨木を避けるように複雑に雁行し、
店舗をつなぐウッドデッキが木々の間をを埋めるように設けられています。
ウッドデッキでテラスを設けているのは、木々の根を傷めないような配慮からとか。
地形に合わせ建物やデッキの高さを合わせているそうで、
相当な苦労が想像できます。
多くの人が訪れるこのような施設が、手間をかけても、
元々の自然のと寄り添う建築であることが、感動します。

続いて軽井沢といえば『万平ホテル』
ジョンレノンが滞在していたということでも有名ですね。

深い木立の中に佇む、歴史ある木造のクラシカルホテルです。
もちろん日帰りですので、カフェの利用のみでした、、、

万平ホテル コンベンションホール『The happy valley』
写真2:

写真2:カフェ

ジョンレノンが伝授したという念願のロイヤルミルクティー!
これがお目当てでした!
写真3

カフェテラスから外の木々
写真4

廊下にあったさりげないピクチャーウィンドウ
写真5

ところで、先日、面白い本をみつけました。

白洲正子著『木』と、芸術家?ブルーノ・ムナーリの『木をかこう』
写真6(木をかこうの一頁)

写真6

白洲正子著『木』は、潔いタイトルですが、
そのなのとおり『木』について書かれた本です。
たいてい私がみる木の本といえば、図鑑のようなもので、
写真があって、何科の何属で花期はいつで、というようなものばかり。
この本では、木偏のつく木に焦点を絞り、その木に纏わる逸話がかかれています。
檜(桧・ひのき)、杉(すぎ)、松(まつ)、樟(楠・くすのき)、楊(柳・やなぎ)、科(榀)、、、、
などなど建築材料として普段から馴染みのある木について書かれているので、
大変興味深く拝読しました。
ですが、元々が知識豊富でないと、内容は難しい。
お恥ずかしながら、半分以上あまり理解できていないかもしれません(汗)

その中で、興味深かったのは、木の名前。
檜は桧とも書くし、樟は楠とも書く。
この本によると、名前が先にあったところへ、漢字をあてたからだという。
なので地方によってその木の漢字が違う場合もあり、
木を扱う業種によっても違うことがあるらしい。
例えば、私たち建築業界で馴染みの深いシナの木。
信州の方では、昔多くのシナの木の原生林があったそうで、そのシナ=科が、
蓼科や更科、立科、浅科という多くの地名が残っているそうです。
東北の方では、榀と書くそうで、榀布(しなふ)という藍染の材料を
由来としているという論説もあるそうです。
更に、アイヌ語でシナは、くくるとか結ぶとかいう意味だそうで、
たしかに、シナの繊維で昔の建築では結ぶ、くくる技法があったそうです。
ああ、むずかしい、、、。

ブルーノムナーリの『木をかこう』は、シンプルに木の描き方を教えてくれる本です。
その教えは実にシンプルです。
アルファベットの『Y』の組み合わせでかけばいいというのです。
こんな仕事をさせていただいているのに、木を描くのが苦手な私、
教科書に則って、拙いですが描いてみました。

広葉樹
広葉樹

針葉樹
針葉樹
シンプルです。

木を扱い、木に寄り添う暮らしを提案していきたい思いから、
今回は木を見て、木に触れ、木を調べ、木を描いてみました。

 

コーディネーター課  安藤

posted by coordinator at 11:08| Andou