2014年09月30日

北欧

暑さ寒さも彼岸まで
すっかり秋を感じる季節となりました。
季節の移り変わりを匂いで感じると、
四季のある日本を改めて素晴らしいと思い直します。

ちょうど一年前、秋の匂いを感じ始めた頃に
リフレッシュ休暇をいただき、
念願の北欧旅行に行って来ました。
勤続10年ということで特別に例年より長く休暇をいただき、
廻ったのはフィンランドとデンマーク。
日本と同じ四季のあるフィンランドでは短い夏も終わり、
すっかり葉も紅葉し始め秋色でした。

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建築をみたり、インテリアや街並みに感動したり、
日帰りで湖にピクニックに行ったり、オーロラを見に行ったり、
サンタクロースに会いに行ったり、、、
あまりに素敵な北欧滞在で、1年あたためてしまいました、、、。
少しずつその素敵な体験を紹介させていただければと思います。

さて、旅の目的は何と言っても、ムーミンに会いに、、、ではなく。
まずはフィンランドを代表する建築家、
アルヴァ・アアルト(alvar Aalto)の建築を見に行くこと。

アアルトといえば、建築だけではなくプロダクトデザインも有名ですので、
北欧のインテリアを好む日本でも照明や家具が人気ですね。


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曲線的で人の手にやわらかいつくりが特徴です。
Artek(アルテック)は1935年にフィンランドで、
建築家アルヴァ・アアルトを始めとする、
4人の創業者が始めた家具メーカーです。
日本でも家具ショップなどで購入できます。

首都ヘルシンキ中心でみられるアアルトデザイン。 

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映画『かもめ食堂』でも舞台になりましたね。

手すりやドアハンドルもアアルトデザインで波型や曲線が特徴的です。

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そして自邸やアトリエも予約して見学をしました。

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アアルトは自らのデザインの世界に自身が愛する祖国フィンランドの
自然や伝統を取り入れたそうです。
アアルトの設計した建築物やプロダクトでよく見る有機的なカーブは、
湖や海岸線、そしてオーロラなどを連想させます。
そして彼の名前『aalto』は、フィンランド語で『波』という意味だそう、、、。
妙に納得できます。

以前購入したアアルトの本の中で紹介されたアアルトの言葉に
深く感銘を受けています。

『人間の一生は悲劇と喜劇の取り合わせです。
私たちの身のまわりにあるデザインや形あるものは、
この悲喜こもごもの日々を伴奏する音楽なのです。
家具、布、色のスキーム、建物は、
人間の悲しみや喜びに自然に寄り添えるよう、
適切で誠実につくられたものであるべきです。
アルヴァ・アアルト/齋藤裕訳』

作り手として、心にとても響く言葉です。

アアルトの自邸を出た直後、空にとんだ贈り物が、、、

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虹です。

旅はまだ続きます。

ちょうどその頃打ち合わせをさせて頂いていた世田谷のM様。
お祖父様が設計事務所をされていた建物をリフォームさせていただきました。
RC造だったのですが、元々のお祖父様が設計されたデザインが
北欧のモダニズムデザインを思わせる素敵な建物でした。
元気いっぱいの男の子女の子2人のお子様とご夫婦が快適に過ごせるように、
2Fにあったキッチンを庭に面した1Fへ移動し、老朽化した水廻りを一新しました。
先日、内部は完成しましたので少しだけ写真をご案内させていただきます。

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通りに面した玄関内には、丸型のペンダントライトや
壁付のブラケットライトを連続させて取り付けました。
通り行く人たちにもやわらかで家族楽しそうな雰囲気をおすそ分け。

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緑豊かな庭に面しキッチンの対面カウンターのあるLDK。
無垢の床材に珪藻土、対面カウンターにはシナ材を組み合わせました。
シンプルですが、RC造の為、室内での調湿効果のある仕上げ材を
使うことは温湿度を快適に保つ為にはとても有効です。

既存のキッチンがまだ新しかった為、その寸法を維持できるよう
壁側にキッチンを配置しました。
対面カウンターになる側は、収納兼作業カウンター。
手元はダイニング側から見えないようにカウンターよりも高くしています。

そして、このお住まいの基のデザインやモチーフのつながりになるように、
パネルを横の波『aalto』になるようデザインしました。

照明は、お祖父様から受け継がれた北欧製の丸テーブルに見合うよう、
アアルトの自邸でも使われていた『BEEHIVE/ハチの巣』という
名前の存在感あるペンダントライトや、
カウンター上には『GOLDENBELL』というベルのような小ぶりのペンダントライトを。
やわらかなやさしい灯りになっています。


過日国連で気候サミットなるものが開かれ、
なんと、2050年には紅葉をクリスマスに見るようになると言うではありませんか。
自然との共生を真剣に考え実行しなければならない時代です。
あらためてアアルトの言葉や見た建築と自然の融合の美しさが思い出されます。

 
コーディネーター課 安藤


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2014年09月09日

夏の日のこと

鈴虫が元気よく鳴き始め、涼しい夜風が気持ちいい?
肌寒い?秋口ですがいかがお過ごしでしょうか?
つい最近まで蝉が賑やかに鳴いていたのに
あっという間に夏は通り過ぎてしまいました。
これから日が落ちるのも早く寒くて長い冬が来ると思うと、
エネルギッシュな夏が終わるのは少し寂しい気もするし、
あったかい鍋の美味しい季節にそそられる気もする。
など結局食べることが優勢な和田が今回書かせていただきます。

今年は夏の思い出という程のことはせずに過ごしてしまいましたが、
久しぶりに福島県の喜多方にある実家へ帰省してまいりました。
主人の実家は、トトロが出てきそうな雰囲気ののどかな田園風景が広がり、
兼業農家なので畑で採れたお野菜やお米を食べ、
ご先祖様に供えるお膳もすべてそのお野菜、お米、白玉団子など、
昔から受け継がれている風習で今日まで至る、そんな人情味あるお家です。

そこには98歳になるおばあちゃんも元気に暮らしており、
最近耳が少し遠くなってはいるものの細かい手仕事をする事が
昔から大好きな方で、あちこちにおばあちゃんの力作が飾られています。
その中でもわりと簡単なものを教えてもらいましたが、
メモをとらないと私には難しく、メモをとってもなかなか難しいものばかりです。

おばあちゃんは比較的多くを語らないちょっとクールな印象の方ですが、
週に一度通うホームでは他のおじいちゃんおばあちゃんの先生となって
折紙細工を教えてるそうです。
やはり皆さんも高度すぎて覚えるのが大変のようで、
「何回言っても覚えてくんねぇだ」とぼやいていました・・・(笑)

そんなおばあちゃんの作品達を少しお裾分けしてもらい、
我が家も和室の床の間に飾ったりして
「やっぱり和室には”和”のものが合うなぁ。。」
なんて、頂くばかりの私は悠長にもそんな風に言って
満足感に浸らせてもらってます。
他にもプラスチック製のテープで編んだ籠やゴミ箱など実用品も頂きました。 

床の間
2014.09.08IWStokonoma


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神奈川県に戻り、月に一度のマンションの集会に出ると、
違う棟の顔見知りのお婆さんが(やはりこの方も折紙の達人)
「これ、娘さんのお絵かきに良かったら使って」と、
チラシなどの裏紙で丁寧に作られたメモ帳を差し出してくださいました。 

メモ帳
2014.09.08IWSmemochou

なんだか気に掛けてくれたことが嬉しくて、
こんな風に、あるものでササッと作れるのってかっこいいなぁ。
とちょっと感動。

前回の中村さんのブログでもあるように、
変に力まず自然とコミュニケーションをとったり、
知らない者同士でもひょんなきっかけで気軽に声を掛け合ったり。
多少面倒な時もあるかも知れないけど、
その、人と人との繋がりやふれあいが、時として大きな結束や助け合い、
支え合うことにも繋がるものだと私も思います。

そこら中であいさつの声や笑い声が聞こえ、
持ちつ持たれつで当たり前の風景が、
いつまでも続いてほしいと思う夏の日でありました。


コーディネーター課 和田


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2014年09月02日

祭りのあと

こんにちは。事務の中村です。
8月もあっという間に過ぎ、
すでに私の手元にはカレンダーのサンプルが届き始め、
今年の終わりが早くも見えるようです。
お盆休み、楽しく過ごされましたでしょうか。
私は、そもそも帰省するという田舎を持ち合わせていなく
もっぱらお盆は来る人をお迎えする側。
あの世からご先祖が滞在される束の間、家にいるのが慣わし。
なので、お盆時期以外はいろいろと遊びに出かけたものの
遠くにご実家がある友人が羨ましかったものです。

うちの夏は、7月の地元の夏まつり、8月はお盆、9月のお彼岸
と秋口まで、何かと集まることが多く慌しく過ぎていきます。

特に7月の地元のお祭りは、小さな頃はお囃子、
大きくなってからは御神輿の方に参加していたので、
夏の夜ともなるとお囃子の練習の音が聞こえ始め
なんだか、うきうきしてしまいます。

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今年は、そのお祭りに担ぎ手としてではありませんが、
ちょっとだけ様子を観に行けまして、あーやっぱりいいよね。
喧嘩も江戸の華!的な躍動感のある雰囲気に興奮しました。
来年は、またやろうよ!と誘われ、体力のことも考えずに
やりたい!いいね!などと盛り上がってしまいました。
朝から寝るまで呑みっぱなしでも、神も母もお許しになる楽しい日です。

各自治会ごとに、お御輿や山車があり、昼間は地域を周り、
夕方に本部があるところへ各自治会のお御輿や山車が勢揃いします。
結構な基数で圧巻です。
ここで、違う自治会の仲間とあったり、交流もありで。
また、歩行者天国が解除される前に地元にもどり、
地元のみんなが出迎えてくれるのです。
そこで、迎えてくれた方々のために最後の力を振り絞って揉む。

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多分、この感覚を知らない方からすると、
なぜ、あんな肩が腫れ上がるほどの苦労をして御輿を朝から晩まで
東へ西へと担ぎまくっているのだろうと思われると思うのです。
 
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もうみんな足がヘロヘロ、がんばって帰ろ

でも、参加してみるとなぜだか感覚がわかってもらえると思うのです。
家族や親戚をはじめ、幼なじみや地域のオジサン、オバサン、
みーんな、ちびっこの頃からの馴染みの人達。
みんなでつくり上げ、盛り上げ、代々と繫いできた祭礼行事。
小さな頃から、刷りこまれた血が騒ぐって感覚なのでしょうか。
祭りのあと、疲れきって足取りも覚束ないながら
「また来年!」「おーまた来年な〜」って、
だんだんと散り散りに家路に向かう夜道、
毎年、繰り返していた頃を思い出し、
なんともセンチメンタルな気分になり、じーんとしました。

この地域の繋がりが、万一の災害のときの安否確認や助け合いに
繋がっていき、安心安全な地域が発展してきたのだと思います。

ご近所や自治会のお付き合いが面倒という方も多いと思いますが、
子供達が外で元気に遊び、健やかに育つ地域づくりは、
そんなとこからなのだと思うのです。
面倒な場合も、もちろんありますが、
助けられることも同じくらいあると思うのです。
歳をとっても、地域が優しかったら独居になっても安心だと思うから。


総務事務 中村

 

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