2014年03月25日

紙の教会

冬の厳しいさも和らぎ、
春の日差しを感じられる季節になりました。
自宅の庭の桜の木が満開になるのが、
待ち遠しいコーディネータ課の鈴木です。

数か月前、弊社に教会の改装のご依頼をいただき
中込さん考案のプランを基に先日図面を作成しました。

教会について調べているうちに気になることがありました。
それが今回のタイトルである「紙の教会」です。

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この教会は、2011年2月22日にニュージーランドのクライストチャーチで
発生した地震で崩壊してしまった大聖堂の仮設の教会として、
建築家、坂茂氏の設計により建設されました。

仮設の教会ということで、非常に予算が少ないなかで
建設しなければいけない厳しい条件の下、
低予算で資材が不足する被災地でも材料が調達できる
「紙」を選び、坂氏は設計しました。

坂氏は阪神淡路大震災や各国の地震で被災した
建物の仮設住宅や施設の設計にも携わってきました。
その経験もあり仮設の教会の依頼を請け、設計したようです。
現在も復興活動が進むクライストチャーチの市民の方々が
多く利用している教会のようです。

構造としては98本の紙のチューブを使って全体を支えています。
もちろん紙のチューブは、防水・耐火加工されていて、
広さは総勢700人収容可能で、耐久性は約50年。
メンテナンスをしっかりしていけば継続して利用できるそうです。

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三角形が組み合わさったステンドグラスのファサードが印象的です。
教会のシンボルである十字架も、もちろん紙でできています。
写真でみると紙のチューブではなく、
竹の格子が天井を覆っているように見えるのは私だけでしょうか・・・。
一度、実物を見に行きたくなりました。

世界には仮設住宅だけでなく、教会も存在することを知り、驚きました。
「仮設らしく」ないファサードの作りや構造などにもこだわりを感じました。

日本の被災地だけでなく、世界の被災地でも活躍している
建築家がいることを知り、「緊急時」に対応できる設計を考え、
造り上げることで被災地の方々への希望にも繋がると思いました。

快適な暮らしを提供することも大切ですが、
緊急時に対応できる設計の必要性も重要だと考えさせられました。
各国の被災地でこのような活動をしている方が
いることを知ることも大切だと思いました。


コーディネーター課 鈴木

posted by coordinator at 13:22| Suzuki

2014年03月11日

フック

こんにちは、コーディネーターの上田です。
今日は、よく晴れた気持ちのいい朝でしたね。
東日本大震災から3年が経ちました。
恥ずかしいことですが、日々の生活の中で、
私の震災に対する意識は少しずつ薄れていました。
被災地から遠く離れたこの地でも感じた、
当たり前であった毎日がなくなることの恐さ。
当たり前の有難さを忘れないように。
こうして毎日気持ちよく朝を迎えられることが
幸せなことだと心から思いました。

だんだんと春らしさが感じられる日が増え、
街を歩く人たちの装いもいつの間にか少し春らしくなっていて、
冬真っ盛りな格好をしていた私はあせってしまいました。
お部屋の中も春らしく模様替えしたくなる季節です。
ラグやクッション、ベッドカバーなどのファブリック類を
季節ごとに交換することは、あまり手間がかからず、
それでいて気分転換に効果が大きいのでおすすめです。

私が最近、つい目を惹かれてしまうものがフック。
こちらは小さなものなので模様替えの効果は
ほとんどありませんし、季節とも関係ないのですが…。
小さなものでも“好きなもの”が増えると、
毎日が少し楽しくなります。
こちらも住まいに手軽に取り入れられますので、
おすすすめです!
今回はそんなフックをちょっとご紹介です。

先日出会った一番のヒット、魚モチーフ!

魚のフック

好き嫌いが分かれそうですが…。
SCLやパントリーにさりげなく一個あって、
買い物用のバックを掛けてあったりすると
きっとかわいいと思います。


こちらは変わって、シンプルな真鍮のフック。
モチーフはぜんまいでしょうか?

真鍮のフック  

整列した姿がカワイイ

老舗の鋳物メーカーが作成した、鋳物による製品です。
偶然ですが、私が学生時代を過ごした街、
富山県高岡市のメーカーさんの品でした。
鋳物や漆器が有名な高岡。
話がそれますが、城下町だったこともあり、
和菓子も美味しいんですよ!
ブランド名のFUTAGAMIは、
高岡では有名な二上山から。
地元愛に溢れた商品です。
そういった訳で別の理由からも愛着があります。
こちらはシンプルなので、写真のように
いくつか並んでいると栄えそうです。

とりあえず今のところは2つで我慢中です。

他にもこんな気になっているものが色いろ…。

アルファベットフック

キャンディーみたいなフック

小枝が壁から生えたり?

今年の干支、馬!!

ちょっと遊び心のあるもの、
主役になりそうなもの、
お家をこっそりと楽しくしてくれそうではありませんか?

いざ付けるとなるとどこに付けようかとあれこれ迷ってしまいます。
あれこれ考えるそんな時間も含めて楽しみたいと思います。


コーディネーター課 上田

posted by coordinator at 13:32| Ueda

2014年03月04日

ハウスキーピング

こんにちは。
異常な大雪に見舞われたこの冬ももう終わりを迎えようとしていますね。
大雪から一週間足らずで、我が家の前の河津桜が咲き始めた姿を
見たときには声を上げて感動しました。
あのような雪でも真夏の酷暑でも、私たちは仕事や家事をして
生活を維持していかねばなりません。
本当に皆様、お疲れ様です!
というわけで、コーディネーターとして皆様に接し
住まいづくりのアドバイスをさせていただくに際し、
女性である私にしかできないご提案をしたいと心掛けています。
一番は収納や家事動線のことです。
働きながら、ハウスキーピングをすることは本当に大変なことです。
それを少しでも負担を軽減し、楽しくハウスキーピングできるように。
時には男性の担当者が設計したものに口出しをしてしまい、
うざがられたり、、、すみません。

家事楽のコツとかって言葉、
楽って『ラク』だと思ってました。
いやいや『タノシイ』ですよね。
そうそう、楽しくなければ続きません。
やらなければならない家事をしながらでも、
そんなささやかな暮らしを楽しむ、
そんな住まいのお手伝いができればと思っております。

そこで基本的なことですが改めてポイントを考えてみました。

『家事の流れをつくる』

いわゆる家事動線というもの。
台所仕事、洗濯、掃除などなど。
言葉にすると簡潔ですが、この言葉の中にはいくつもの動作があります。
人によりやり方やリズム、時間帯も違うと思います。
しかもこれが台所仕事をしながら洗濯をする、
さらには掃除もするなんてパターンもあると思います。
その場合は間取りから見直して行くべきです。
動線を短くするのは鉄則です。
あとは住まわれる方の生活習慣や考え方を上手に組み入れて。
実例でご紹介したいと思います。

マンション家事楽レイアウト例
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こちらはご夫婦共にバリバリお仕事をされているお客様のレイアウト実例です。
マンションですので、ワンフロアで動き回れるというのは実に効率のいい条件です。
帰宅すると、まず玄関からLDKへ。左へ進むとすぐにキッチン。
お買い物してきた食材などをすぐ食品庫や冷蔵庫へ。
そして右へ行くとWIC。お出かけのバッグやコートを収納し、ONからOFFモードへ。
北から南へ主寝室⇔WIC⇔洗面室⇔リビング、そしてバルコニーへと
一直線につながっているので、朝の身支度やお洗濯動線も非常にコンパクトに
済ませることができます。

格子越しにみる動線も絵になります
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WICから洗面室を抜けリビングへと延びる動線
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一目瞭然の美しいWIC
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洗面室は湿気がこもりがちですが、2方向出入りにすることで通風も取れ、
また通り道にもなるため自然と行きやすい場所にもなります。
リビングから直接アクセスできるため、『わざわざ』お洗濯のために洗面室へ、、、
という感覚ではなくなるわけです。
お洗濯ものをどこで干すか。取り込んでたたんで閉まって。
これがスムーズに流れるような動きができればいいですね。
それにはやはり動く距離をコンパクトに済ませることです。


1Fに水廻りを集中させた家事楽レイアウト例
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こちらは1Fに水廻りをまとめたプランです。
まだまだ小さなお子さんもいらっしゃるため、
お子さんの動線も考えられています。
玄関から帰ってきて、まずまっすぐ進むとWIC。
ランドセルを置き、着ていた上着を掛けます。
更に奥へ進むと洗面室があるので、手を洗いうがいをします。
そして、そのままLDKへ。
お母さんのいるキッチンから、廊下などをはさまず、
引き戸1枚で繋がる水回りなので、
お子さんへの声掛けも十分届きますし、お子さんも安心できます。
お洗濯もの動線も、物干しが1Fだったため、
こちらも動線はとてもコンパクトです。
また半畳ほどのパントリーもどこからもアクセスしやすく、
省スペースながら大活躍だそうです。

玄関からWICへ同じ高さで収納をそろえ、見た目も美しく。
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大雑把になりがちな収納部分も素敵なディスプレイで
美しくキープするアイデアです。

2Fに洗面や浴室が来る場合の家事楽レイアウト例
8. 

洗面室や浴室が2Fに設ける場合も多々あります。
そのような場合でも玄関から皆のいるリビングへ行く前に
手洗いスペースを設けることをおすすめします。

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また、まだお子さんが小さく子供部屋を2Fにとっている場合は、
学校のもの、習い事のものを1Fの動線の中に組み入れると、
お子さんが行きやすくなるだけでなく、お母さんも声掛けがし易くなりますね。
家事の途中に手を止めることもなくなるわけです。

暮らしの動線を考えたレイアウトや収納の造り方次第で、
片付けや整理整頓もしやすくなります。
片付けや整理整頓が自然にできると、掃除はしやすくなりますし、
ちょっと掃除をサボっても、家はキレイにみえてくれます。

さて、次に考えたいのが、、、
『美しい収納をつくる』
ということです。
収納は美しいデザインで美しく維持できなければなりません。
収納もインテリアになるように。
お好みをお聞かせください。
温かみのある雰囲気で、物が出ているけれど出ているなりに
美しいのがいいのか。
またはものはすべて扉の中に隠してスッキリクールな感じがいいのか、
またはその中間くらいがいいのか。
今までの生活習慣や考え方をここも上手に組み込みます。
次回は、ハウスキーピングの観点から『美しい収納をつくる』を
更に詳しくご紹介したいと思います。
お引き渡ししたお客様が
毎週末お出かけしてたのに、今は家にいる方が楽しくて、、、
なんて言葉を聞くと嬉しくて。
日常の些細なことに目を向け、暮らしを豊かに楽しいものになるように。


コーディネーター課 安藤

posted by coordinator at 09:49| Andou