2013年12月17日

西御門サローネ

こんにちは。もう今年も残すところあと少し・・・
寒さが一段と厳しくなりましたね。
寒さに負けないよう体調管理に気を付けなければと思う日々です。

以前、友人と鎌倉散策に行き、気になる建物を見つけました。
ひたすら鎌倉駅周辺を歩き、なんとなく鶴岡八幡宮の裏の方へ進んで行くと
住宅地が広がっていて、その住宅地の一軒に気になる外観を発見!
それが「西御門サローネ」。
建物内部を見学することができましたので、ご紹介したいと思います。

西御門サローネ外観
西御門サローネ

西御門サローネ玄関
西御門サローネ玄関

構造は木造2階建て、増築した別棟は高床式の和室になっています。

ここは現在、一級建築士事務所として使用されております。
鎌倉市の重要景観建造物としても指定されています。
室内には貸スペースもあり、
オーダーメイドのウエディングパーティーやジャズなどの
ミニコンサートを行う場所としても利用できます。

もとは「里見とん」という大正の頃に活躍した作家が自ら設計に関わり、
暮らしていた家です。
里見氏が移転した後、米軍接収やホテルとしても使用されていました。
米軍接収の名残が建物にも残っています。

白く塗装されたサンルーム入り口
白く塗りつぶされたパーゴラと窓枠

こちらの所有者の代理人の方(案内の方)からお話を聞くことができました。
建物の一部は、米軍が来た際、自分たちの故郷アメリカの雰囲気を出そうと
自らペンキで白く塗ったそうです。
近くでみると素人が塗った雑な感じがよくわかります。
室内も一部雑に白く壁や建具が塗られているところがありました。

現在では歴史を感じられるデザインとして
白く塗りつぶされたところは残してあるとのことです。

室内や外構は、帝国ホテルの設計で知られる
建築家フランク・ロイド・ライトの影響を受け、里見とんは所々、
ライトのデザインである六角形の窓や階段手すり、
サンルームのつくりを取り入れたようです。

ポーチで使用されている大谷石
ポーチで使用されている大谷石

六角形の窓@
六角形の窓1

六角形の窓A
六角形の窓2

外観
外観

階段手すり
階段手摺

応接間
応接間

サンルーム
サンルーム

まるで「ミニ帝国ホテル」みたいな内装に仕上がっています。
細かいところでいうと、建具の蝶番はすべてドイツ製だとのことです。

ドイツ製の蝶番
ドイツ製の蝶番

建具
建具

当時を考えるとそんな簡単に手に入らないものだと思います。
里見氏のこだわりかもしれませんね。
応接間を抜けると廊下には個室が並び、
お手伝いさんたちの部屋になっています。
お手伝いさんたちの居室は間口が狭く、3帖程度の広さしかありません。
間口が狭いのはご主人様との身分の差を表していて、
当時こういったつくりは珍しくなかったとのことです。
建具の大きさを見るだけで誰の部屋かすぐわかりますね。

廊下
廊下

廊下にはベルがあり、ご主人様に呼ばれるとベルが鳴る仕組み
になっています。現在は作動しないようです。

ベル
ベル

2Fにも個室がありますが、現在は見学できませんでした。

増築した高床式の和室は里見氏の書斎や茶室として
使用していたとのことです。
目の前には山が見え四季折々の風景が楽しめそうです。

 和室@
和室1

和室A
和室2

天井
天井

高床式
高床式

萩、竹、葦で組まれた多様な構成の天井、無双の建具が
印象的な空間でした。


偶然発見した「西御門サローネ」。
現在も当時と同じつくりを維持しながら、
歴史を感じられる空間にとても興味を持ちました。
コンパクトにまとめられた内装へのこだわりや、
味わいなどにも、とても心ひかれました。
案内の方も親切で、また、ぜひ行きたいと思いました。

写真映えもする空間でしたので、
皆様もぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


コーディネーター課 鈴木

posted by coordinator at 15:23| Suzuki